『同定の政治、転覆する声』の書評が『文化人類学』に掲載されました

日本文化人類学会編『文化人類学』87巻2号/2022年9月に『同定の政治、転覆する声―アルゼンチンの「失踪者」と日系人』(石田智恵 著)の書評が掲載されました。評者は細谷広美先生(成蹊大学)です。「本書は冷戦下の政治的暴力と日系人の関係を明らかにすることで、日系人研究に新たな基軸をもたらしている。また、マイクロアグレッションに相当する日系人に対する人種主義を丁寧に分析し、「やわらかな人種主義」という概念を提示した意義は大きい」

 

『ボルネオ 森と人の関係誌』の書評が『文化人類学』に掲載されました

日本文化人類学会編『文化人類学』87巻2号/2022年9月に『ボルネオ 森と人の関係誌』(佐久間香子 著)の書評が掲載されました。評者は徳安祐子先生(九州大学)です。「幅広い歴史的資料とフィールドデータとを組み合わせ、19世紀末以降の長い時間と海を越えた広い地域とのつながり、歴史とその累積である現在とを合わせて描き出す意欲作である」