聖地と祈りの宗教社会学―巡礼ツーリズムが生み出す共同性

聖地と祈りの宗教社会学

巡礼ツーリズムが生み出す共同性

  • 岡本亮輔/2012年5月
  • 5000円(本体)/A5判上製400頁(口絵8ページ)
  • 装丁:矢萩多聞

制度や伝統が崩れ、個人が私的にキリスト教を消費する時代に、人々はどのように他者と紐帯を結び信仰を構築するのか。ツーリズム化する聖地巡礼を通じて織り成される新しい共同性を探究する。聖地の写真資料約100点を収録。

元日本宗教学会会長・星野英紀氏推薦!
「緻密な理論分析と巡礼者の姿に肉薄するフィールド調査の両輪により、現代の宗教状況を鮮やかに描き出し、宗教社会学の新たな地平を切り拓く出色の研究である。」
(ISBN 9784861103155)

日本宗教学会賞日本宗教学会2013年)を受賞されました!

目次|indexs

第1部 ポスト世俗化の宗教社会学
第1章 世俗化論争と現代宗教論
第2章 私事化論再考:宗教的エコノミーの再編成
第3章 ポスト世俗化の制度宗教と伝統の位相
第4章 ポスト世俗化の「弱い信仰者」:後期近代化論との接続

第2部 ポスト世俗化の巡礼ツーリズム
第5章 現代西欧の聖地巡礼/ツーリズム:宗教社会学からの接近
第6章 複層化する真正性:奇蹟のメダル教会の巡礼ツーリズム
第7章 共同性と親密性の実験室:現代サンティアゴ巡礼の事例
第8章 場所のない聖地、記憶のない共同体:ポスト世俗化の宗教空間
第9章 新共同体の聖地巡礼プログラム:聖地の再構築と大会巡礼

 

著者|author

岡本亮輔(おかもと・りょうすけ)
1979年東京都生まれ。立命館大学文学部卒。筑波大学大学院人文社会科学研究科哲学・思想専攻修了。博士(文学)。フランス社会科学高等研究院、日本学術振興会特別研究員を経て、慶應義塾大学、成蹊大学ほか非常勤講師。共編著に『宗教と社会のフロンティア―宗教社会学からみる現代日本』(勁草書房、2012年)。訳書にメレディス・B・マクガイア『宗教社会学―宗教と社会のダイナミックス』(共訳、明石書店、2008年)。

 

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イギリスの田舎を歩く

イギリスの田舎を歩く

  • ピーター・ミルワード(著)/橋本修一(訳)/2012年3月
  • 1429円(本体)/四六変型判上製170頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:牛尾篤

大聖堂をじっくり見学し、のどかな風景のなかでひなたぼっこ、夜はおいしいパブ料理に舌鼓を打つ…。牛尾篤の美しい挿画とともに、観光客の知らないとっておきのイギリスをご案内します。
(ISBN 9784861103117)
日本図書館協会選定図書

目次より|indexs

・ノリッジ大聖堂
・修道院境内の家々
・ウォルシンガムへの道
・ブリックリング・ホール
・コンスタブル・カントリー
・湖水地方
・ワーズワース・カントリー
・ブロンテ・カントリー
・コッツウォルズ
・シェイクスピア・カントリー
・おとぎの国のオックスフォード
・ドーン・カントリー
・ドーバー城

 

著者|author

ピーター・ミルワードPeter Milward
1925年、ロンドン郊外、ウィンブルドン生まれ。1954年、オックスフォード大学卒業後来日。1960年、カトリック司祭となる。現在上智大学名誉教授。『ミルワード氏の英文学散歩』(橋本修一訳、春風社)など著書多数。

訳者|translator

橋本修一(はしもと・しゅういち)
1956年生まれ。上智大学大学院修了。千葉工業大学准教授。著書に『Beowuf』(春風社)など。

 

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「俗語」から「国家語」へ―スペイン黄金世紀の言語思想史

「俗語」から「国家語」へ

スペイン黄金世紀の言語思想史

  • 岡本信照/2011年12月
  • 3333円(本体)/四六判上製296頁
  • 装丁:矢萩多聞

ネブリハ『カスティーリャ語文法』(1492)以降の議論を整理しつつ,俗語としてのカスティーリャ語が,ラテン語の後退とともにいかにしてスペイン語という国家語に変貌したのかを明らかにする。
(ISBN 9784861102912)

目次|indexs

第Ⅰ部 文法論
第1章 スペイン・ルネサンスの文法観
第2章 黄金世紀における俗語文法出現の意義
第3章 生成文法の先駆者サンチェス・デ・ラス・ブロサス
第4章 コレアス(1627)の文法論
第5章 ビリャール文法(1651)に見られる規範性
第Ⅱ部 正書法
第6章 16世紀初期のスペインにおける正書法論と音声学―ネブリハ(1517)とベネガス(1531)を中心として
第7章 黄金世紀のスペイン語正書法論―語源主義と音素主義の論争をめぐって
第Ⅲ部 言語史・辞書編纂
第8章 スペインにおける言語史研究の始まり
第9章 黄金世紀の辞書編纂学―コバルビアス(1611)を中心として
第10章 創出された地域変種―黄金世紀の演劇作品に見られるサヤゴ方言についての一考察
附録 アカデミア文法以前(1481-1771)に出されたスペイン語関係の文法・辞書・正書法・言語論一覧
参考文献

著者|author

岡本信照(おかもと・しんしょう)
京都外国語大学大学院修了
京都外国語大学教授
専攻、スペイン語学、スペイン語史、言語思想史
主な著書・訳書:
『スペイン語のしくみ』(白水社)
『スペイン学を学ぶ人のために』(共著、世界思想社)
『スペイン語学小辞典』(共著、同学社)
『ラテンアメリカのスペイン語―言語・社会・歴史―』(ジョン・リプスキ著、共訳、南雲堂フェニックス)

 

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おばさんベトナム留学記

おばさんベトナム留学記

  • 中嶋弘子/2011年11月
  • 1500円(本体)/四六判・並製・154頁
  • 装丁:長田年伸

“おばさん”はなぜ一人旅立ったのか。ハノイ師範大学、小学校、バイクの後ろに乗って、ベトナム人との共同生活等々、“おばさん”がベトナムで見たものは? 一大決心の底にある鎮魂の想い。旅はいつしか同行二人となっていく。
(ISBN 9784861102974)

目次│indexs

第1章 なぜ、ベトナム
第2章 ハノイ師範大学での一年間
第3章 ハノイの小学校
第4章 ベトナム人の暮らし
第5章 私が見たハノイ
第6章 祭りと行事
第7章 出会い
第8章 最後に

著者│author

中嶋弘子(なかじま・ひろこ)
1951年 大阪で生まれる。
1976年 大阪府堺市の小学校教師として働き始める
2005年 大阪府の長期自主研修制度で1年間ハノイ師範大学に留学
2006年 小学校教師として復帰
2011年3月 退職

 

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風景は光に揺れて

風景は光に揺れて

  • 土屋千鶴/2011年11月
  • 1429円(本体)/四六判・並製・176頁
  • 装丁:長田年伸

時を超えた風景の軌跡を大胆かつ繊細に紡ぐ。
土屋作品では、人間と風景とは正面から互角に対峙している。風景が人間と同じような、生き物の一つとして対象化されているといってもいい。[解説(岡部史)より]
(ISBN 9784861102936)

目次より│indexs


物語の始まり
風景
道行

曲線
丘の家族
蜜柑の香

学校坂
父母
明滅
解説(岡部史)
あとがき

著者│author

土屋千鶴(つちや・ちづる)
1953年11月14日、三重県生まれ。
1972年、京都女子大学文学部国文学科入学。
在学中、「京女大短歌会」に入会し作歌を始める。
1979年、「塔」短歌会入会。
現在、横浜高等教育専門学校講師「国語学」担当。

 

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スウェーデン民話名作集II

スウェーデン民話名作集II

  • 薮下紘一/2011年10月
  • 1905円(本体)/四六判並製・204頁
  • 装丁:後藤葉子/挿画:松本里美

殺めようとした少女と結ばれる王子、あらゆるものを呑みこむ巨人、妖精に取憑かれたヴァイオリン、時が破滅に追いやった王と王女の愛……。教えと運命を語り継ぐ15の物語。

(ISBN 9784861102882)

目次|indexs

七つの星
卑怯な兄と賢い弟
狼人間
自信過剰
召使いラッセ
夢見る人たち
巨人とリス
王子とフロリンナ
小川の馬
しあわせ
コックのペレ
金のリンゴがなる木
美しいマルグレート
トロールの心臓
至福の島

訳者|translator

薮下紘一(やぶした・こういち)
樺太に生まれる。北海道教育大学、北海道大学文学部卒業、広島大学大学院文学研究課修士課程修了、言語学修士。1981~84年、ウプサラ大学北欧語学科 客員研究員。2004~06年、メーラルダーレン大学人文科学科客員研究員。現在、駒澤大学総合教育研究部外国語第二部門教授。訳書に、『北欧語入 門』(M. Oʼ C. ウォルシュ著、北海道大学図書刊行会)がある。

 

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ココロのトリセツ

ココロのトリセツ

  • 佐賀枝夏文/2011年10月
  • 1300円(本体)/四六判並製・134頁
  • 装丁:後藤葉子/装画・挿絵:藤原ヒロコ

職場が怖い、ひきこもりから抜けだせない、子どもを怒鳴ってしまう、この世から消えたい……。無理をするとこじれるココロの問題。ありのままのあなたをつつみ、なごませる31のヒント。

(ISBN 9784861102820)

目次|indexs

1 職場での悩み
2 家族との悩み
3 過去に苦しむわたし
4 ココロってなんだろう

著者|author

佐賀枝夏文(さがえ・なつふみ)
1948 年富山県魚津市生まれ。大谷大学大学院修士課程修了。児童福祉施設や重度身体障害者更生援護施設で児童指導員、心理判定員に就く。その間、ハンガリーに海外留学、関西医科大学の精神神経科見学生として内地留学。1986 年に大谷大学短期大学部の専任講師として就任。現在、大谷大学文学部教授。著書に『こころの取扱い説明書』(三畳間文庫)、『君はそのままでいいんじゃないか』(東本願寺出版部)、『ぼくはいまここにいる』(東本願寺出版部)などがある。

 

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釈譜詳節(下)

釈譜詳節(下)

  • 朝鮮世祖(纂述)/河瀬幸夫(訳)/2011年6月
  • 6500円(本体)/A5判・上製・414頁

韓国文学史上最高傑作とされる『釈譜詳節』は、一五世紀に発明されたばかりのハングルで記された韓国独自の釈迦伝である。全巻が残されておらず、同時期に著された『月印千江之曲』『月印釈譜』をも訳し、その全体像に迫る。
下巻では「忍辱太子」「須大拏太子」「善友太子」など、一五世紀にハングルに翻訳され韓国の人々を感動させた漢訳仏典中の物語を収録。
(ISBN 9784861102714)

上巻解題より

『釈譜詳節』『月印千江之曲』『月印釈譜』の三書に記録された仏教世界は単に一五世紀の朝鮮半島における仏教理解ということに限定されるものではな く、三国時代から高麗時代を経て朝鮮時代に伝えられた仏教の朝鮮半島における理解の全体像を総合的に示すものであり、その大部分は、一五世紀の東アジア全 域に共通する仏教理解であった可能性が高い。それを一二世紀の『今昔物語集』などと読み合わせることで、東アジアにおける仏教理解の共通性と多様性を知る ことができるようになるのではないかと考えられる。以上の事柄を確認する意味においても、この三書は一連のものとして通読できるような形にすることが必要 であろうと考えたのである。

目次│indexs

月印釈譜 第二十/月印千江之曲 第二十 釈譜詳節 第二十/月印釈譜 第二十一/月印千江之曲 第二十一 釈譜詳節 第二十一/月印釈譜 第二十二/月印千江之曲 第二十二 釈譜詳節 第二十二/月印釈譜 第二十三/月印千江之曲 第二十三 釈譜詳節 第二十三/釈譜詳節 第二十三/釈譜詳節 第廿三/釈譜詳節 第二十四・月印釈譜 第二十五/釈譜詳節 第廿四/月印千江之曲 第二十五 釈譜詳節 第二十五
付録
江田俊雄と東国大学 ―校友会誌『一光』の記載を中心に―/『釈譜詳節』各巻の内容(修正版)/『月印釈譜』各巻の内容(修正版)『釈譜詳節』関連年表

訳者│translator

河瀬幸夫(かわせ・ゆきお)
1945年、東京都大田区に生まれる。早稲田大学第二文学部と文学研究科で日本文学(上代文学)を専攻。1973年、横須賀学院高等学 校の国語教員となる。2003年に早期退職し、韓国ソウルの東国大学大学院仏教学科仏教史学科に入学し、2007年に博士課程修了。東国大学では日本にお ける高麗大蔵経の受容の歴史について学び、修士論文では江戸時代の僧忍澂の大蔵経対校に関してまとめる。2007年以降『釈譜詳節』の翻訳に専念。2010年に春風社より『釈譜詳節』(上)を刊行。

 

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石貨の島へ―ヤップの教育今昔

石貨の島へ

ヤップの教育今昔

  • 田中忠/2011年4月
  • 1500円(本体)/四六判並製・270頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:有賀忍

日比谷公園の一隅の石貨をご存知ですか? 「勇気とロマンの島」に憧れながら教育の本質を模索する小学校教師による南の島探訪記。芦田恵之助、土方久功、中島敦、矢内原忠雄、田中準一らが取り組んだヤップの教育とは?
(ISBN 9784861102653)

目次|indexs

第1章 いざヤップへ
第2章 ヤップ島 戦前の教育
第3章 ヤップへの訪問者
第4章 60年後
第5章 ヤップ島 現代の教育

著者|author

田中忠(たなか・ただし)
1973年8月生まれ。
横浜国立大学で障害児教育について学んだ後、神奈川県川崎市立小学校に勤務。
現在、川崎市立坂戸小学校教諭。
2008年8月、ヤップ島に初来島。
大橋旦氏と出会い、その生き方に感銘をうける。大橋氏のような地球規模から地域規模まで、たくましく生きる「市民の教育」(citizenship education)の充実を目指し、日々奮闘している。

 

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日本における外国人留学生と留学生教育

日本における外国人留学生と留学生教育

  • 鈴木洋子/2011年4月
  • 2800円(本体)/A5判上製・328頁
  • 装丁:矢萩多聞

2020年、日本の外国人留学生は30万人! 詳細なデータ、アンケート・インタビュー調査をもとに、外国人留学生の実態や教育の変遷をたどり、現況を分析。留学生教育の経験をふまえ、実際的な今後のあり方を提言する。関係年表付き。
(ISBN 9784861102684)

目次|indexs

序 日本の外国人留学生
第1章 留学生数の変遷
第2章 留学生受け入れの意義
第3章 日本留学の意義
第4章 日本留学の需要
第Ⅰ部 留学生教育の変遷
第1章 韓国からの留学生
第2章 中国からの留学生
コラム 実藤惠秀について
第3章 東南アジアからの留学生
コラム ベトナムからの留学生
第4章 戦後の留学生受け入れ
第5章 「留学生10万人計画」の背景と計画達成
コラム 留学生受け入れ拡大の例
第Ⅱ部 現在の留学生教育
第1章 21世紀の留学生
第2章 留学生の日本での就職
第3章 留学生のアルバイトの実態
第4章 日本企業の意識調査
第Ⅲ部 「留学生30万人計画」と留学生教育
第1章 「留学生30万人計画」の背景
コラム 留学生を30万人にするための施策
第2章 「留学生30万人計画」を支える環境
第3章 「留学生30万人計画」達成のために
第4章 今後の留学生教育
第Ⅳ部 留学生教育としての日本語教育
第1章 留学生の日本語教育の現状
第2章 日本語教育の最前線

著者|author

鈴木洋子(すずき・ようこ
お茶の水女子大学文教育学部を卒業後渡米、ジョンズホプキンス大学などで日本語教育に携わる。帰国後、東京大学総合文化研究科言語情報専攻修士課程修了(修士(学術))、明海大学大学院応用言語研究科修了(博士(応用言語))。
福井大学工学部講師、埼玉大学経済学部講師(留学生教育教官)、武蔵野大学大学院言語文化研究科准教授を経て、現在、武蔵野大学文学部・大学院教授。

 

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