インドネシアの「辺境」ではいまも、
神託による裁判が開かれる――。

インドネシアの辺境カリス社会の暮らし、神話、儀礼、癒し、呪い、狂喜を包括的に伝える生々しい人類学調査の記録。著者が現地で撮影した、貴重な資料と写真をふんだんに収録! 現在もおこなわれる「バパック神判」とは?

<目次>
第一章
  カリス社会について
第二章
  神話・歴史と精霊世界
第三章
  病気から死へ
第四章
  カタベアアン
第五章
  病気治しとしてのバリアン儀礼
第六章
  災厄としての狂気
第七章
  パルマコンとしての毒薬
第八章
  邪術師を暴き出す




奥野克巳(おくの・かつみ)
桜美林大学助教授。

 

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奥野克巳

2004年2月

ISBN
4861100008

定価
(6476円+税)

A5判
328頁





この本には、不思議な精霊と毒薬使いの話がたくさん出てきます。
たとえばこんな具合。

【バジョン】
バジョン(bajong)は、妬ましい相手がいつも通り過ぎる道に埋められる。
かかると、大勢の人の前で知らぬ間に排尿・排便するようになるという。

【ジャン】
とくに人を殺すのに使われる毒薬で、一説によると、その瓶には白蟻が入っている。
相手の近くで呪文を唱えながら、中味を相手に向かって放つと、中味は、身体の内部に入り込んで、相手を蝕み、ついには殺してしまう。

【プルン】
小瓶の底に敷かれた水分を含んだ綿の上に針などが刺さっていて、これを呪文とともに相手に向かって飛ばすと、風に乗って、相手の体内に入る。
それが心臓に突き刺されば、相手は一瞬のうちに死ぬ。

【ブフタイ】
ブフタイの瓶には、人の血を吸って生きる「犬」が入っている。
所有者は毎晩、手指を傷つけ、その血を瓶のなかに少しずつ垂らして、「犬」を餌づけする。
それだけでは足りないので、所有者は、瓶のなかの「犬」を定期的に解放して、誰かを餌食にする。
そのようにして世話をし、育てていくと、「犬」は、いざというときに、所有者の命令に従う。

【ジャヤウ】
小さな瓶に入ったジャヤウをからだに振り掛ければ、自分を美しく見せることができ、続けざまに性交渉をおこなうことができる。

ほら、気になるでしょう。もっと知りたくなるでしょう。
続きは買って読んでください(ナイツウ)。






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