<芸術への愉しい誘い>
バッハ、ピアフ、ハリウッド映画からゴッホまで。音楽・映画・絵画・文学の傑作を画家・小出楢重の孫がわかりやすく紹介。するする読めて知識が身につく面白教養読本!

<目次>
【音楽】
Edith Piaf/Barbara/John Denver/
Peter, Paul & Mary/Bill Evans/
Johann Sebastian Bach/
Georg Friedrich Handel/
Karl Richter/Glenn Gould/
Midnight in Moskow

【映画】
『ドクトル・ジバゴ』『年下のひと』
『ブルックリン横丁』『エクスカリバー』
『最後の誘惑(キリスト最後のこころみ)』
西部劇Western『インディ・ジョーンズ』
『スター・トレック』『歴史は夜作られる』

【絵画】
フィンセント・ファン・ゴッホ/
モーリス・ユトリロ/ヴラマンク/
ジョルジオ・デ・キリコ/小出楢重/鴨居玲/
仲田好江/梅田画廊と中村由起子/
『Nの家族』

【文学】
シラノ・ド・ベルジュラック/モーパッサン/
サン=テグジュペリ/アーノルド・ローベル/
AMラジオ放送/
イワン・アレクサンドロヴィチ・ゴンチャロフ/
『国民の芸術』

【その他】
フランス語/アルファロメオ/
アルファロメオの赤/グノーシス主義/
『るろうに剣心』/因幡の白ウサギ




小出龍太郎(こいで・りゅうたろう)
大阪芸術短期大学助教授。
日本を代表する洋画家・小出楢重の孫。
著書に 『文学にひそむ十字架』『小出楢重―光の憂鬱』など。

 

 

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小出龍太郎

2004年5月

ISBN
4861100089

定価
(1600円+税)

四六判
258頁





音楽・映画・文学・絵画と、各コラム力の入った面白本と、編集者として自負しているが、特にゴッホ、ヴラマンク、ユトリロ、デ・キリコ、小出楢重、鴨居玲、仲田良江を紹介する絵画の章は、「洋画家・小出楢重の孫」の名に恥じぬ美術への造詣の深さ、入念な調査、消化力と、著者の小出氏がその力量を遺憾なく発揮した、芸術への愛に満ちた素晴らしい出来栄えである。芸術に多少なりとも関心ある方、愉しく教養を深めたい方、ぜひとも手にとって欲しい!!
(ナイツウ)




JAPAN JUNG CLUB NEWSLETTER
(20004.09.15 No.78)

「何から書いていいのか迷うほどエディット・ピアフが好きだ」と始まるエッセイと「ちょっと掘り下げた雑学」風の解説、各テーマ毎この2本立ての構成で、著者のホームページのエッセイを下敷きに作られたのが本書である。著者の祖父小出楢重が多様な作品を残したことと若干ダブってしまうのだが、内容は領域広く、和洋も問わず、シャンソンのバルバラ・グレングールド・映画『ドクトルジバコ』『ブルックリン横町』・ゴッホ・ユトリロ・モーパッサン・ラジオドラマ『コロの物語』・ロシア作家ゴンチャロフ・『国民の芸術』・アルファロメオ・グノーシス主義・「るろうに剣心」他多数、それぞれ楽しい「お喋り」として順次紹介されている。とにかく不慣れな分野の話も読みやすい。おのおの作品を思い浮かべ、「お喋り」することになるわけで、対話が成立しにくいといわれるオタクの急所を癒している。もちろんかつて20代だった方も男性も歓迎とのこと。時間や空間諸々は、著者の「好き」が集まった本著において多元化し、まあどうでもよくなるものである。
 ところで、副題の「芸術案内」という言葉は深い。たとえばなぜゆえここにアルファロメオか、というのは、アルファロメオとの出会いに非日常的な「美」の体験とか感激とかジンセーに関わる有意味な想起とかがあるからである。つまり本著は、著者流の芸術観や芸術との付き合い方を反映していて「芸術、案内」なのであり、永遠に座敷の奥に鎮座して関わる事のできないような芸術のあり様は、ほとんど念頭におかれていないことが示唆される。本著のようなものを自分でも書いてみたくなる読者もいるかもしれない。本著が「読み手ニコニコ書き手汗だく」のプロ仕事であることは置いておいて。


『月刊美術』
(2004年8月号)
 著者は大阪芸術短期大学助教授で洋画家・小出楢重の孫。青春時代から触れてきたバッハ、ピアフ、ハリウッド映画からゴッホまで、音楽・映画・絵画・文学の傑作を軽妙なエッセイで紹介。それぞれの芸術家や作品の客観的な紹介と、主観的な体験談が対比される構成で、立体的な紹介に。もちろん祖父を巡った思い出なども登場するが、巻末近く、著者の愛車(アルファロメオ)やコミック「るろうに剣心」などの項がより生彩を放っているようにも。この本で教養をつけようという女性はまさかいない(?)だろうが、教養のつけ方は学ぶところがあるだろう。

『週刊読書人』
(2004.07.02)
「20代女性のため」とサブタイトルで謳ってはいるが、だからといってそれに当てはまらない女性(男性も)が本書を手に取ることをためらう理由はどこにもない。音楽・映画・美術・文学・その他いろいろな人物や作品などを、解説とエッセイで紹介。取りあげられるものは、エディット・ピアフやエリア・カザン、ユトリロやモーパッサンなど。確かに教養がつきそうな洒落たラインナップだが、中には「スター・トレック」やマンガなども顔を出し、全体的に肩ひじ張らずに気軽に読める内容になっている。

(C)春風社 / Shumpusha Publishing