…世界の6000言語のうち90%が死滅するとしたら…!!

英語支配によって衰退した少数派言語復権の途をさぐる

少数民族言語の保持・復権と言語生態系の再生を願う著者がイマージョン教育の有効性を論証する。文献調査のみならず世界各地におけるフィールドワークに基づいた実践的研究書。





 

 

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松原 好次


2000年 9月

ISBN
4921146152

定価
(5524円+税)

A5判




小津安二郎の雰囲気をもつ松原先生は、痩身ながら、精神は骨太。先住民の復権運動に賛同し、『大地にしがみつけ』を翻訳。(山)



JACET編『日本の自治体における言語サービスに関する研究




多言語社会研究会
Newsletter−008
(2000年11月6日号)
 松原好次さんが、英語支配下の少数言語に関する英文の著書を出版されました。事例として中心的にとりあげている言語は、カムリー(ウェールズ)語、マーオリ語、ハワイー語です。3部構成で、第1部が衰退の歴史、第2部が復活運動、第3部が英語との共存の可能性についてです。それぞれの言語について一章づつあてられ、さらに関連する諸言語についての全般的概略が一章添えられています。

 いわゆる比較研究ですが、これまでの英文(ないし仏文)での類似の研究書(もちろんそれは欧米の研究者たちのものですが)にはない、画期的な点が(少なくとも)一つあります。それは事例としてあげている3つの少数言語を一応学んでいる点です。こうした言語の研究者は言語自体は学ばないことが(欧米でも、とあえて言う必要もないかもしれませんが)よくあります。学んでもとりあえず事例の中心にあげる言語だけで、ほかについては類似の言語を多少やる、せいぜいその程度です。この点は大いにみならうべきです。

 とくにハワイー語については何度も実地に復活運動を調査しておられ、資料的にもたいへん価値があります。マーオリ語運動との比較はなされて当然の事例ですが、まだまだほとんど研究されていません。この点でもこれからの研究の基点となるべきものでしょう。
(C)春風社 / Shumpusha Publishing