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西田幾多郎、田辺元、西谷啓治…。
日本でただひとつ、独創的な体系を築き上げた京都学派を読み直し、キリスト教との接点をさぐる著者畢生の大著。


小野寺功 (おのでら・いさお)
上智大学大学院哲学研究科修了。清泉女子大学名誉教授。著書『絶対無と神 京都学派の哲学』『大地の哲学』『大地の神学―聖霊論』、『キリスト教は仏教に何を学べるか』(共著)。
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ごつごつした岩のような原稿を(笑)、死ぬ気で校正した内藤超入魂の一冊。もちろん小野寺先生も入魂! 先生曰く「ノーベル賞級の名著!」(内)


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日本的霊性に燃える論理がみなぎる魅力的対論集
(2002.05.23 )
小野寺氏の5冊目の著書(春風社より2冊目)は、今までのもの延長線にあるものだ。小野寺氏は西田哲学の「絶対無の場所」の論理を日本的霊性とその自覚の論理として仰ぎ、自らのキリスト者としての信仰自覚を深める方法として、これを「三位一体に於てある場所」ないし「聖霊の場所」と捉え返す。そして西田幾多郎をはじめ、田辺元、西谷啓治、波多野精一、滝沢克巳、鈴木亨など、いわゆる京都学派につながる宗教哲学との対論を行う。今までの著書と同じく、別々に書いた論を集めたものだが、通して読むと、氏の情熱的こだわりの一貫性が見事に浮かび上がる。京都学派に関する本は、概して京都哲学の用語に溺れて、多くの読者を遠ざけてしまいかねなく、小野寺氏もこの傾向から完全に脱しているとは言えない。だが、本著は今までになく読みやすく、丁寧に筆を入れた後がうかがわれる。著者は今後『聖霊神学』と題した著書を出版する予定だそうだが、いよいよ日本における日本ならではのカトリック神学の試論が展開されるだろう。期待したい。
本著を出版した春風社は『新井奥邃著作集』も手がけており、どうやら良質な宗教思想書に熱心なようだ。本著の装丁等も見事なものであり、本作りの真剣さと楽しさが伝わってくる。このご時世、これはなんと大切なことか。
コール・ダニエル(福岡女学院大学助教授)
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