スペシャルオリンピックスの価値観を発展的に展開した地域ぐるみの福祉運動「丸山ハイランドふれあい農園の会」。共生自立をめざす先駆的実践例をレポートする。

大地の力で、人の心を生かす道を拓く人がいる
(イエローハット相談役 鍵山秀三郎


ボクのふるさとですてきな運動がはじまった
(柔道家・東海大学教授 山下泰裕


ムリムリって、だれもやらなかったら世の中変わらない
(スペシャルオリンピックス日本理事長 細川佳代子)

 眠っているあいだに見るのが夢で、ときに現実離れする場合もありますが、反対に、日常をたくましく生きるための水先案内人にもなり得ます。
 現代のような八方ふさがりの時代に、一見突拍子もないと思われる夢を抱き、実現に向けてコツコツはたらくことがとても重要に思えます。

 この本では、スペシャルオリンピックスの感動に触れ、その価値観の深さ、射程の広さに思いをいたす人々の夢を紹介しています。熊本の地で「新たなふるさとづくり」を模索する夢の温度をなるべく損なわずに再現しようと試みました。

(編集後記より)





スペシャルオリンピックス日本



 

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春風社編集部編

2002年6月

ISBN
4921146497.

定価
(1500円+税)

A5判



 柔道の山下康裕さん、美人の細川佳代子さんへのインタビューが忘れられない。「細川さんに始めてあったのはいつですか?」の質問に、山下さん「ボクは過去にこだわりませんから覚えていません。すみません」と答えた。さすがは世界の山下!忘れられない。(三)





神奈川新聞

(2002年8月24日)

 何か楽しそうなタイトルだが、これだけではどんな内容なのか分からない。「スペシャルオリンピックスから共生自立の丘へ」と、少々長いサブタイトルが付いている。
 まず「スペシャルオリンピックス(SO)」とは何か? 知的発達障害者の社会参加を目指し、障害者たちをアスリートとして日常的なスポーツトレーニングと競技会を催す国際的スポーツ組織の名だ。
 名称の最後に「ス」(S)が付くのは、年間を通じて、さまざまなプログラムを継続的に行っていることを意味し、組織は多くのボランティアと善意の寄金で運営されていて、今や世界百六十カ国にも広がっているという。
 この本は、スペシャルオリンピックス日本(理事長・細川佳代子氏)の理念を発展的に継承し、熊本県は阿蘇のふもとに作られた知的障害者たちの楽園「丸山ハイランドふれあい農園」の活動経過を、関係者たちのインタビュー、経過報告、座談会、寄稿文などによって国際的広がりを含めて晴れやかにレポートする内容となっている。
 熊本の中村勝子さん、地元出身の柔道家・山下泰裕さんをはじめ、応援の実業家、農家、村長、医師ら、その顔ぶれは多彩。編集・出版を担当した横浜の春風社もその仲間だ。




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