近世、近代から現代までの日本と中国の教育制度を比較した初の論集。学校教育はもとより産業教育・社会教育をも視座にすえながら詳細に比較検討。教育年表付きの完全資料。





佐藤尚子(さとう・ひさこ)
広島大学教育学部教授

大林正明(おおばやし・まさあき)
広島大学教育学部教授


 

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佐藤尚子
大林正明

2002年12月

ISBN
4921146616

定価
(2500円+税)

A5判
273頁



原稿が遅れに遅れたため、以後すべてが大至急の作業。夜の10時に広島大学・佐藤先生に電話したら、なんと、いらっしゃる。お互いに「こんなに遅くまで(笑い)」。(山)



内外教育

「近代的なシステム適応の違い」

(2003.4.4)
 近代的な教育システムの適応が、日本と中国では一様ではなかったという。近代日本と近代中国の教育の歩みはどこが違うのか、どこが同じなのか、興味のあるところである。

 近代以前の教育から始まって、就学前の教育、初等教育から高等教育に及び、教師教育、女子教育、社会教育、産業教育へと進んでいる。それぞれの章が、日本、中国の教育の歩みを別々に概略し、その後で「日中比較」の論述を用意している。

 「中等教育の日中比較」を見よう。近代以前の日本の中学校は完成教育の役割があったが、科挙社会の中国の場合は学習が実益のために行われた、などと指摘している。高等教育は、国家による明確な高等教育政策の貫徹した日本に対して、中国は伝統的な教育機関の改革が不徹底であった、と述べている。

 若い研究者も含めて多くの人たちが分担して執筆している。大学のテキスト風研究所であるが、各章の「日中比較」は要点を簡潔に挙げているので、一般読者にも得るところが多いであろう。


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