西田幾多郎・鈴木大拙・西谷啓治などの日本哲学を媒介にして、キリスト教・三位一体論を聖霊の神学と捉えなおし、現代に復興する野心的大著!


大地と霊性―
著者の「いのち」の言葉は
私たちを「いのち」の目覚めへと誘う。
日本の大地に深く根ざして、
大地からの霊性の気に浸透されつつ、
賢治、大拙、西田を
「いのちの思想家」としてうけつぐ著者は、
カトリックの信仰に生きる。

「西田哲学から聖霊の神学へ」 ―
この著作に私たちは
世界霊性史上
ひとつの新しい峯を仰ぎ見る。
小野寺功さんの生涯は、

日本の大地への聖霊の
深く豊かな着地体

になっていると言っても
過言ではないであろう。
(推薦・上田閑照)


目次
第一部 聖霊の宗教
 いのちの思想家―賢治・幾多郎・大拙
 聖霊をめぐって
 絶対無と神―西谷啓治とK・マーラー
 西田哲学から聖霊神学へ
 キリスト教の聖霊論的理解

第二部 場の神学
 
そこからそこへ―
    アウグスティヌスの三位一体論
 「場の神学」序説―
    場所的論理と聖霊論的思考
 絶対無の場所―
    西田哲学の聖霊論的考察
 神人の逆対応

第三部 生成の論理と無の解釈学
 聖霊神学と生成の論理―
    近代超克のための一試論
 無の世界の解釈学―
    生成の論理を媒介として

第四部 一粒の麦
 愛は多くの罪を覆う
 西田哲学と森信三の全一学
 新井奥邃の信仰思想
 大拙のマリア観
 日本文化とキリスト教




小野寺功(おのでら・いさお)
上智大学大学院哲学研究科修了。清泉女子大学名誉教授。著書に『大地の哲学』『評論 賢治・幾多郎・大拙―大地の文学』『絶対無と神』他。

 

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小野寺功

2003年7月

ISBN

4921146810

定価

(7600円+税)

A4判函入

394頁





前著『絶対無と神』が機縁となり、京都大学哲学科の招きで(!)講演会が
開かれた。百人を集める大盛況となった会での、鋭い質問。「あなたの西田解釈には悲しみが欠けているのでは?」
先生、電話でぼくにこう語った。
「当然の批判ではあるけれど、悲しみを語るなんて気恥ずかしくてね…」
小野寺先生の哲学は、語り得ぬふかい悲しみに裏打ちされ、ソコヌケに明るい。(内)



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