こころへの旅

世界文学に映る「葛藤」の諸相

  • 辻󠄀和彦、磯崎康太郎、一瀬真平(編)/2025年12月
  • 3200円(本体)/四六判並製318頁
  • 装丁:矢萩多聞

「文学」が「こころ」を救済する。「こころ」が「文学」に命を与える。
古今東西の文学テクストを「内なる闘い」「外なる戦い」という2つの視点から読むことで、人のこころが抱える「葛藤」のありように迫る、9つの論考。
(ISBN 9784868160618)

目次|contents

序章 内なる闘い、外なる戦い――ユーディット物語における生と死【磯崎康太郎】
第1部 内なる闘い
第1章 マーク・トウェインとチャールズ・ディケンズ――トラウマの共鳴【一瀬真平】
第2章 娘の心、親知らず――ジャメイカ・キンケイド『アニー・ジョン』にみる母と娘の諍い【岩瀬由佳】
第3章 鏡に写るのは誰(へ)のこころか――川端康成の「化粧」と「水月」【平井裕香】
第4章 兎のアドルフはなぜ「恍惚と懊悩に白眼をむく」のか――D・H・ロレンスのagony論【大山美代】
第2部 外なる戦い
第5章 「考える人」のポーズをとる巨大ロボットと「進軍」するライオンたち――フランス解放における「不都合な真実」を寓意するアニメーション映画【松田和之】
第6章 「力なき武器」としての印象主義小説――ヘアマン・バング『ティーネ』と一八六四年の破局【奥山裕介】
第7章 失語、あるいはポストソヴィエト・トラウマ――アカ・モルチラゼ『ナゴルノ=カラバフへの旅』【五月女颯】
終章 戦争に行かなかった兵士――エドガー・アラン・ポーが抱えたPTSD、あるいはその可能性【辻󠄀和彦】

編者|editors

辻和彦(つじ・かずひこ)
近畿大学文芸学部教授。専門はアメリカ文学。著作に『その後のハックルベリー・フィン―マーク・トウェインと十九世紀アメリカ社会』(渓水社、2001年)など。
磯崎康太郎(いそざき・こうたろう)
福井大学国際地域学部教授。専門はドイツ文学。著作に『アーダルベルト・シュティフターにおける学びと教育形態』(松籟社、2021年)など。
一瀬真平( いちのせ・しんぺい)
尚絅学院大学総合人間科学系講師。専門は英米文学。論文に“Reconsidering Midwestern Author Sherwood Anderson: Columbus’ Representations and the Society of American Indians.” The Midwest Quarterly 64(2) pp. 155–168、2023.など。

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