子どもの声を聴く教師たち
アメリカの多文化教育の実践から
- 植松千喜(著)/2026年2月
- 4500円(本体)/四六判上製352頁
- 装丁:中本那由子
声を聴くことの難しさ、複雑さ、多様さ――
教室において生徒と教師の間で日々実践される、声を聴くこと、声を聴こうとしても聴けないこと、声を聴くことに気づくこと、といった試みの諸相や内実を、多様な実践記録とともにクリティカル・ペダゴジーや多文化教育の論点から考究。子どもの知的な自由に開かれた実践を促し、学校教育や社会のあり方を問い直すための契機を描く。
(ISBN9784868160984)
目次|Contents
まえがき
序章 子どもの声を聴くペダゴジーをめぐる課題
第I部
第1章 教育学における「生徒の声」研究の射程――「生徒の声」を聴くペダゴジー研究の再評価
第2章 ジェイコブ・ニューマンのクリティカル・ペダゴジー論――ヘンリー・ジルーとの比較を通して
第3章 ペダゴジー実践における「生徒の声」の可能性と課題――ヘンリー・ジルーと多文化教育を手がかりに
第II部
第4章 クリティカル・ペダゴジーにおいて教師が子どもの「声」を聴くということ――メアリー・コーウィーの実践記録の検討を通して
第5章 ペダゴジーにおける「生徒の声」を聴くことの困難――グレゴリー・ミッチーの多文化教育の実践記録および研究を手がかりに
第6章 学びとアイデンティティを接合する変革的教育実践――「アイデンティティの資金 (Funds of Identity)」 アプローチの可能性
終章 「声」とペダゴジーを再考する
あとがき
引用・参照文献
初出一覧
索引
著者|Author
植松千喜(うえまつ・かずき)
1991年生まれ、神奈川県出身。専門は教育方法学、カリキュラム研究。慶應義塾大学法学部法律学科卒業、東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学。博士(教育学)。現在、慶應義塾大学教職課程センター助教。主な論文に「ペダゴジーにおける「生徒の声」を聴くことの困難――グレゴリー・ミッチーの多文化教育の実践記録および研究を手がかりに」(『教育学研究』第90巻第1号、2023年)、「批判的教育学において教師が子どもの「声」を聴くということ――メアリー・コーウィーの実践記録の検討を通して」(『異文化間教育』第53号、2021年)がある。
