大河ドラマ「義経」が出来るまで

  • 黛りんたろう/2005年3月
  • 1500円(本体)/四六判上製・184頁

2005年NHK大河ドラマ「義経」のディレクターがみずから記した怒涛の演出日記。配役、台本、音楽、タイトルバック、ロケ、時代考証、衣裳合わせ等々、“NHK大河”がどんなふうに出来あがるのか、はじめて明らかにする。義経役の滝沢秀明氏との対談も収録。
(4861100291)

目次|indexs

前説
対談 黛りんたろう×滝沢秀明
大河ドラマ「義経」が出来るまで

閃光のように/アポロン的存在/テーマはいかに/根無し草/血縁帝国/純粋さが光る俳優/半端じゃない/シナリオ合宿開始/新たな鉱脈/ギリシャ悲劇のような/大河といえども小さな川から/泣けてくるほど熱い/下天の内をくらぶれば/彼しかいない/シナハン再開/愛馬と眠る/蘭陵王/本能的エロティシズム/何を求め、何を思い/ヒトラーと清盛/画面の中の居心地/敬遠される傾向/時代劇の伝統/芸能考証/主役決定/美しいという宿命/大河ドラマのディレクター/美術スタッフの仕事/義経、見参!/脇目もふらずにひた走る/虚構の上に成り立つ真実/衣裳の力/二分四十秒の「夢」/第一話台本完成/両刃の剣、ハイビジョン/見せる殺陣/合戦の地はどこだ/アート化するタイトルバック/巨匠の切り絵/テーマ音楽/一期一会/ああ、腹減った!/フィルムキャメラの錬金術/桜吹雪とデミ・ムーア/戦友との語らい/御霊のせい?/物づくりへの尽きない情熱/様式美の世界/拡声器で「死ね!」/画に生きるカネ、生きないカネ/衣裳合わせ開始/革命的かつら/小劇場の女王/ラジコンヘリの威力/ポスターの域を超えた写真/タイトルバック、ロケ終了/義経の声/平和を寿ぐ舞い/理想郷/覇気、勇気、決断力/演出の第一歩/突然の訃報/思わずため息/タイトルバック、最終工程/埋まらぬ喪失感/イメージと、現実の制約/鬼のような女と兄弟の涙/言霊の奥行き/ケガレナキ、アソビメ/残してくれたもの/ロケ開始/何が起こるかわからない/不思議な魅力を秘めた女優/血清常備/映らないところを飾る/「OK」の演技ではなく/いよいよ一ノ谷/超越的行動本能/熱でヒリヒリ/時代劇の息づく町/平家は細面/手の平に収まるカメラを携えて/撮影の天敵/理ではなく感性/本当の門出/清盛から義経へ/死から生への転換/まず、芝居ありき/イメージを伝える難しさ/五条の大橋/音入れ完了
あとがき

著者|author

黛りんたろう(まゆずみ・りんたろう)
1953年、東京生まれ。1975年、学習院大学文学部哲学科卒。日本放送協会入局、京都局勤務を経て、東京ドラマ部へ。これまでに大河ドラマ「花の乱」「秀吉」、映画「RAMPO」「すずらん」などを手がける。2005年大河ドラマ「義経」のディレクター。

 

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