ウォーキング

  • ヘンリー・D・ソロー著 大西直樹訳/2005年4月
  • 1800円(本体)/四六判変型・112頁

十九世紀中葉の作家ソロー。『ウォールデン 森の生活』で知られる彼の精髄をコンパクトに伝える傑作エッセイを平易な新訳で送る。ソロー入門としても格好の一冊。
日本図書館協会選定図書
(4861100305)

推薦の言葉

アメリカの詩人で自然愛好家のヘンリー・デイビッド・ソローが死んだのは143年前である。しかし、森歩きへと誘う彼の言葉ほど新しいものはない。医学も原野のウォーキングが肉体と精神のどちらにも有益であることを証明しはじめている。いつまでも若さあふれるこの言葉を読んでください。そして詩を感じてください。
-C.W.ニコル(作家)

目次|indexs

ウォーキング
訳者解説
あとがき

著者|author

ヘンリー・D・ソロー(Henry David Thoreau)
1817年マサチューセッツ州コンコードに誕生。ハーヴァード大学卒業後、41年から同人誌『ダイアル』への執筆、編集などにたずさわる。前後してニューイングランドへの小旅行をかさね、その経験から『コンコード川およびメリマック川における一週間』『ケープ・ゴッド』などの作品を執筆。1845年からウォルデン湖畔に2年間単独で生活し、その記録を『ウォルデン・森の生活』として発表。生涯独身を貫き、定職につかず、1862年、44歳で死去。

訳者|translator

大西直樹(おおにし・なおき)
1948年東京生まれ。国際基督教大学教養学部人文学科、同大学院比較文化研究科卒業。学術博士。アーマスト大学卒業、ハーヴァード大学英米文学科および神学部ヴィジティング・スカラー。現在、国際基督教大学教養学部教授。
著書に『ピルグリム・ファーザーという神話』(講談社)、訳書にローレンス『アメリカ古典文学研究』(同)など

担当編集者から

『ママには内緒だよ』につづく、春の翻訳フェア(笑)第2弾。いやあ、苦労しました。訳者の大西先生とともに、小難しいソローの原文に難儀し、少しでも読み易い訳文めざし練りに練った。だいぶこなれた日本語になっているはず。ソロー独特のくねる蛇のような文章にふれ、その奥底に流れる深い自然観に打たれていただきたい。美しい挿画は版画家・牛尾篤さん。[-内藤-]

 

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