カレワラ物語

フィンランドの国民叙事詩

  • キルスティ・マキネン―著 荒牧和子 訳/2005年5月
  • 1800円(本体)/四六判上製・210頁

「ムーミン物語」で知られる氷の国フィンランドの国生み神話『カレワラ』をやさしい物語にしたベストセラー、本邦初訳。魔法と冒険、滑稽とファンタジーたっぷりの愉しい世界。画家AKIKOの美しい挿画とともにおくる。
(4861100348)
厚生労働省社会保障審議会推薦児童福祉文化財

『Trinity WEB』の「スピリチュアルエンタメ」で紹介されています。
「カレワラ物語」PART.1~サンタ・ムーミン・オーロラだけじゃない!フィンランドの底知れぬ魅力は老賢者の魔法の世界から

目次|indexs

ヴァイナモイネンの誕生/ヴァイナモイネンとヨウカハイネンの呪文合戦/アイノの運命/ヨウカハイネンの復讐/ポホヨラのヴァイナモイネン/ヴァイナモイネンの負傷といやし/サンポの鍛造/レンミンカイネンとキュリッキ/ポホヨラのレンミンカイネン/トゥオネラのレンミンカイネン/ヴァイナモイネンのトゥオネラへの旅/ポホヨラの娘への求婚競争/ポホヨラの婚礼/レンミンカイネンの無謀な幻想旅行/クッレルヴォ/金の乙女の鍛造/サンポ奪還の旅/シラカバの木のカンテレ/ロウヒの復讐/マルヤッタとカレワラの王/原著者あとがき/訳者あとがき

著者|author

キルスティ・マキネン
1939年フィンランド国タンペレー市生まれ。元ヘルシンキ大学哲学修士。ヘルシンキ大学助手、同インストラクター、ヘルシンキ市高等学校国語教員。カレワラ女性協会会長(1985~91)。2002年にLarin Paraske賞受賞。
著書に『Ajattelen Kynalani』(SKS)、『Suomen Lasten Kalevala』(OTAVA、本書)、『Sammon Sanat — Kalevalan Sitaatteja』(OTAVA)、『Kapalan Kosketus』(近刊)。

訳者|translator

荒牧和子(あらまき・かずこ)
1938年東京生まれ。東京教育大学理学部、コロラド大学大学院Ph. D。東京大学物性研究所文部技官、コロラド大学およびノースイースタン大学リサーチアソシエイト、東京女子大学助教授などを経て龍谷大学教授。
訳書に『七回の東方旅行』(中央公論社。原作『Seitseman Retkea Itaan』G. J. Ramstedt著)ほか。論文に「Separation of Amines by Ligand Exchange」(Analytica Chimica Acta)ほかがある。

挿絵画家|illustrator

AKIKO(あきこ)
1968年北海道生まれ。1997年、表参道にて作品を展示。アーティスト活動を始める。1998年放送作家・志岐奈津子とのコラボレーションによる絵本『simple side.』を発表。2000年アトリエ兼ギャラリー「nociw」をオープン。ここを拠点に創作活動、個展を行うかたわら、REVOLVERとのコラボレーションTシャツを発表。絵本に『KANTO』『wor un nociw』などがある。現在、各地で精力的に個展・イヴェントを開催。
AKIKOホームページ

担当編集者から

春の翻訳フェア(!)第3弾。
平易だが詩情あふれる物語で、氷の国の凛とした神話世界を堪能できる。岩波文庫の「カレワラ」に辟易した向きも、これならとっつきいいはず。
フィンランドといえばまず作曲家シベリウス(とムーミン)が浮かぶが、「クッレルヴォ交響曲」「アイノ交響曲」などシベリウス作品には「カレワラ」にちなんだものも多い。実際、物語を知ってから聴くと情景もぐっと鮮やかに。音楽好きにもぜひ![-内藤-]

 

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