マリー・ダグー

19世紀フランス伯爵夫人の孤独と熱情

  • 坂本千代/2005年6月
  • 2200円(本体)/四六判上製・208頁

夫と子がありながら音楽家リストと恋に落ち、やがて破局。ダニエル・ステルンとして『一八四八年革命史』を記し歴史に名を残す。激動のヨーロッパを駆け抜けたマリー・ダグーの波瀾に満ちた生涯を、スピード感溢れる筆致で描く!
日本図書館協会選定図書
(4861100429)

目次|indexs

まえがき
|序章| ふたつの文化のはざまで
第一部 ロマン主義者の恋
|第一章| リスト登場
|第二章| 巡礼時代の始まり
|第三章| イタリアの旅
第二部 ダニエル・ステルンと二月革命
|第一章| ダニエル・ステルン誕生
|第二章| 二月革命中のマリー
|第三章| 『一八四八年革命史』
|終章| 第二帝政下のパリで
あとがき
参考文献
索引

著者|author

坂本千代(さかもと・ちよ)
東京大学大学院博士課程仏語仏文学専門課程中退。文学博士(リヨン第2大学)。現在、神戸大学国際文化学部教授。
主著にInterprétations romantiques de Jeanne d’Arc(Presses Universitaires du Septentrion、1997年)、『ジョルジュ・サンド』(清水書院、1997年)、『愛と革命―ジョルジュ・サンド伝』(筑摩書房、1992年)、『ジョルジュ・サンドの世界』(共著、第三書房、2003年)など。

担当編集者から

私事で恐縮だが、この本の製作上まさに佳境の4月末、わたしは愚かにも鎖骨を折ってしまった。校正・校閲は終っていたとはいうものの、著者の坂本先生、スタッフの長田君には多大な迷惑をかけた。連休も返上し頑張ってくれているあいだ、わたしはといえば家で痛みに堪えながらしょぼくれていた。ともかく、立派な本に仕上がってうれしい。[-三浦-]

 

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