増補改訂 危機管理99

  • 石川昭・辻本篤/2006年1月
  • 1800円(本体)/A5判並製・266頁

カトリーナ・ハリケーン、スマトラ沖地震、尼崎線脱線事故、狂牛病、スキミング、フィッシング詐欺…近年発生した災害・事件を中心に、分野を問わず99の事例を紹介。リスク社会を生き抜くための画期的なマニュアル!
(ISBN 4861100615)

目次|indexes

まえがき
自然災害の危機管理
インターネットは役に立つ/通信手段/政府・自治体の対応は遅れやすい/ライフラインを整備せよ/ボランティアの柔軟な受け入れを忘れるな/こころのストレス/波及効果への分析不足/基本的対策の不備/津波対策/津波警報/病院の危機管理/病院の貯水槽/避難所としての学校施設/救急車/救急車の呼び方/デマ/変電所(ライフライン)の故障―台湾地震の例/語り継がれるべき災禍体験/新潟県中越地震/豪雨災害時の避難情報/都市直下型地震/カトリーナ・ハリケーン
日常生活の危機管理
事前の対応策を忘れるな/疑似体験をくり返す/ノウハウを知っているだけではダメ/体験によるノウハウ/戦争勃発時の心得/外国で非常事態に巻き込まれたら/外国で警察に逮捕されたら/爆破テロ回避策/ホテルの部屋に侵入者がいるときの心得/外国における急病人の処置/体験談の分析/日ごろの準備/ポータブルトイレの重要性/台風心理/役割分担/個人のリスク・コントロール/火災への心得/火災予防の心得/幼児のいる家庭/水/懐中電灯/自家保険/金融機関の破綻/ペイオフ全面解禁/服装/自動車とエレベーター/海外では「自助」の精神を/スパイウェアの感染経路/ネットオークションは「自己責任・防御」のショッピング/フィッシング詐欺/スキミング犯罪(一)―クレジットカード
政府・企業の危機管理
日ごろの訓練を怠るな/物流対策を忘れるな/危機管理教育の不徹底を克服せよ/実効性のある人命防護製品を開発せよ/次世代防災技術を開発せよ/震災対策支援商品の開発/危機に対する判断基準/危機管理の努力がどこへ向かっているのか/地域防災担当者、地域住民、専門家によるコミュニケーション/原子力産業は人々との対話を/多元的チェック・システムを見直せ/予想をはるかに超える間接被害を忘れるな/経営陣による瞬時の対応―フィードフォワード式に実施せよ/予知能力/即応体制を確立せよ/バックアップシステム構築への不備/サプライチェイン・マネジメントの弱点/マニュアルを読むだけではダメ/危機管理の要諦への理解不足/カンバン方式への理解不足/経営者の判断の重要性/警備各社のノウハウ/コンピュータにかかわる事故/コンピュータ・ウィルス/リスク・ファイナンシング/組織編成/情報セキュリティ対策/福知山線脱線事故の教訓/企業の安全対策・環境対策/アスベスト被害への対応/知的財産侵害問題/食品の「安全性」・情報の「信頼性」自然科学と人文社会科学の融合作業で/自然災害の軽減と防災を/インベスター・リレーションズ/報道被害/個人情報の漏洩を防ぐには/問題解決型思考を求める情報教育を
あとがき
主要参考文献
課題と問題

著者|author

石川昭(いしかわ・あきら)
1934年、神奈川県生まれ。経営学博士、名誉博士、Ph.D.,Ph.D.(Hon.),DR.(h.c.)。青山学院大学名誉教授の他、国内外の多数の大学・研究機関などの客員教授、特任教授、リサーチ・フェロー、顧問などを務める。
辻本篤(つじもと・あつし)
1972年三重県鈴鹿市生まれ。現在東京大学大学院人文社会系研究科社会文化研究専攻社会情報学専門分野・博士課程在籍。明治大学情報コミュニケーション学部、淑徳大学国際コミュニケーション学部、帝京大学・兼任講師。

担当編集者から

折りしも2005年末は日本各地で大雪被害が相次いだ。雪の重みに耐えかね倒壊する家屋、雪下ろしで足をすべらせた負傷者…自然の猛威に日本中が慄いた。ところがこの「雪害」、なんと保険の対象外。対策は個人個人で立てるしかないのが現状だ。
危険は意外なところに潜んでいる。それに対してなにを用意し、どういったことを心がければいいのか。編集をしながら学ぶところは大きかった。
ますます混迷が深まるいまだからこそ、ぜひ多くの人の手にとっていただきたい一冊。[-長田-]

 

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