「日英同盟」協約交渉とイギリス外交政策

  • 藤井信行/2006年4月
  • 2190円(本体)/四六判上製・196頁

ソールズベリは「名誉ある孤立」を破ったのか? 19世紀末におけるイギリスの伝統的外交政策とは何だったのか。日英両国の外交文書を並列・精査し、政局が動く瞬間を緻密に描く欧州国際関係史。
(ISBN 4861100712)

目次|indexs

まえがき
第Ⅰ部 第一次世界大戦の勃発とイギリス外交政策
第一章 ソールズベリと一九世紀からのイギリス外交政策の伝統
第一節 「孤立政策」から「協商」へ―イギリス外交政策の転換?
第二節 研究史的考察
第三節 ソールズベリの対ロシア政策
第二章 第一次世界大戦への道
第一節 大戦の諸原因(研究史的考察)
第二節 ボスニア危機(一九〇八~〇九年)
第三節 バルカン戦争(一九一二~一三年)とイギリス外交政策
第四節 サライェボ事件(一九一四年)
第五節 大戦の勃発とイギリス外交政策
第Ⅱ部 「日英同盟」協約交渉とイギリス外交政策
第三章 イギリスの東アジアにおける対ロシア政策と ドイツとの同盟の可能
第一節 東アジアにおける対ロシア政策―「日英同盟」協約の公式交渉以前〈一〉
第二節 ドイツとの同盟の可能性と一九〇一年の対ドイツ同盟交渉
第四章 「日英同盟」協約交渉とイギリスの対東アジア政策
第一節 日本との「反ロシアではない協定」の模索―公式交渉以前〈二〉
第二節 日本案の提出と対ロシア交渉の停止
第三節 イギリス草案の提出とランスダウン外相
第五章 まとめ―「日英同盟」協約交渉とイギリス外交政策
あとがき
付録 外務省外交史料館所蔵記録 第一回日英協約全文(和文・英文)
参考文献一覧
索引

著者|author

藤井 信行(ふじい・のぶゆき)
川村学園女子大学人間文化学部教授。専攻は19世紀ヨーロッパ国際関係史および観光歴史学。

担当編集者から

年表にまとめてみればたったの数行。本書は、歴史がこの数行に収斂していくまでを丁寧に描く。各国あらゆる人々の思惑が渦巻いた一部始終は、まるでドキュメンタリー映画を見るよう。表紙装丁には外務省外交史料館所蔵の第一回日英協約の写真を配し、巻末付録のテキストと照合してみる楽しみも![-井戸川-]

 

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