南海物語
- ジャック・ロンドン(著) 深沢広助(訳)/2006年4月
- 2600円(本体)/四六判上製・300頁
「私たちはハリケーンの猛襲の中で出会い、鮫の猛攻の中で別れた」死を賭した友情を描く名篇「異教徒」他、南の海を舞台にくり広げられる冒険と残酷の物語。『野生の呼び声』で名高い作家の知られざる傑作!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4861100704)
目次|indexs
マプヒの家
鯨の歯
マウキ
ヤー!ヤー!ヤー!
異教徒
怖ろしいソロモン諸島
大胆不敵な白人
マッコイの子孫
著者|author
ジャック・ロンドン
1876年サンフランシスコ生まれ。『野性の呼び声』(1903)によって、一躍流行作家となる。以後20年間に53冊の著書と200以上の短篇小説を発表した。代表作に、『白牙』『どん底の人々』など。
訳者|translator
深沢広助(ふかざわ・ひろすけ)
関東学院大学文学部教授。著書に『ジャック・ロンドン一人・文学・冒険』(北星堂)など。
担当編集者から
訳者の深沢先生はたのしい方で、なんと演歌歌手(!)でもある。見本をお持ちしたとき、ビールをゴチになりながらハードボイルドが好きだと話を振ると、「色めいた恋愛ものなんて訳すと、なんか気恥ずかしくてね。娘に読まれてお父さんこんなことしてんの、なんて思われるのがさ。恋愛やるのは好きだけどさウシシ…」と。かく語る訳者の乾いた「ハードボイルド」な訳文。ご堪能ください。[-内藤-]