対話論神学の地平
私の巡礼のなかから
- 延原時行/2006年9月
- 4286円(本体)/A5判上製・408頁
現代にあって、宗教間対話はいかに行われるべきか? 日本のキリスト者としての体験から、仏教との融和に立つ修道論「在家キリスト教」を提唱し、西田幾多郎とホワイトヘッドの間に神学の原理を探る。半世紀にわたる思索の集大成!
(ISBN 486110081X)
目次|indexs
プロローグ―入信から対話論神学まで
巡礼I実存の深淵から
第一章ヨブに関する若干の詩的断片
第二章『罪と罰』における思想の機能について
巡礼II イエスとの出会い―関係性のあけぼの
第三章「関係の絶対性」とは何か―「マチウ書試論」からの出発
第四章ボンヘッファーにおける倫理の基底の探究
巡礼III対話論神学の地平
第五章イエスの対話論宣教学―マタイによる福音書一五章二一―二八節
第六章対話論神学の方法―ティリッヒを超えて
第七章在家キリスト教提唱―我が巡礼の原視点から
第八章在家基督教教程
第九章基督心経
巡礼V I地平を超えて「すべての道で主を認めよ」
第一〇章キリスト教信仰の逆転
第一一章ペトロとユダ
第一二章ジャックリーン・ケネディ・オナシス
第一三章ルターの宗教改革の意義―新しき神の義の発見
第一四章良寛とキリスト、良寛とパウロ―絶望即感謝のいのち
第一五章二一世紀の宇宙論的キリスト教―三つの呻き
第一六章我が心の歌
エピローグ―芭蕉の「古池」の俳諧味と私の対話論神学の巡礼
巻末付論「非仏非魔」の立場と至誠心の神学
あとがき
著者|author
延原時行(のぶはら・ときゆき)
1937年、兵庫県に生まれる。同志社大学院神学研究科修士課程修了、クレアモント神学院(D. Min.)、クレアモント大学院(Ph. D.)。ルーヴァン大学、テキサス基督教大学、クレアモント神学院・大学院、カリフォルニア州立大学サンバーナディーノ校で客員教授を務める。アメリカ宗教学会(AAR)常設研究部会「プロセス思想と西田学派仏教哲学」座長。1991年より敬和学園大学教授。「東西プロセス研究プロジェクト」主宰。
著訳書、『仏教的キリスト教の真理』、『至誠心の神学』、カブ/グリフィン『プロセス神学の展望』、カブ『対話を超えて』他多数。