伊藤昌哉 政論

  • 小枝義人/2006年9月
  • 1700円(本体)/四六判上製・336頁
  • 装丁:矢萩多聞

池田、大平の二首相に仕え、のちマスコミで活躍した稀代の政治評論家・伊藤昌哉。彼が平成4~5年にかけて遺した幻の政局分析を、詳細な解説を付し全文翻刻。現在の政治風景を予見する、驚くべき洞察!
(ISBN 4861100852)

目次|indexs

伊藤昌哉さんと私―少し長くなってしまったプロローグ
本書を読むにあたって
第一部 伊藤昌哉「政局を読む」 (平成四年五月~八月
宮沢政権の本―お面をかぶせたリモコン
渡辺美智雄副総理の展望―今年中に政変が起こる
同日選はナシ―結論わかった推理小説
参院選と細川新党―現実味帯びる部分連合
戦後日本という国家―政治家は天地に仕える
政治家と病気―総裁狙う渡辺氏の場合
与野党の内部事情―身動きとれぬ自社両党
竹下派内の死闘―権力中枢でしのぎ削る
参院選結果の示すもの―〝一・一連合〟の産声
選挙後の宮沢政権―水面下の〝連立〟に実権
第二部 伊藤昌哉「政局を読む」 (平成四年八月~一二月)
参院選から一ヵ月―新党は根拠地作りの時
佐川スキャンダルの影―金丸氏は〝政治的廃人〟
混迷深める竹下派―身動きできない小沢氏
金丸問題と国民世論―小沢氏も〝失策〟の連続
ポスト金丸の死闘―マフィアの法則の再現
宮沢内閣と臨時国会―正念場迎えた政治改革
船田元との緊急対談
自民党幕府衰亡現象―先行き真っ暗、いばらの道
宮沢改造内閣の実態―総選挙射程に人材登用
政治家・渡辺氏の運命―幹事長取るべきだった
政界再編の序曲―自公民体制のジレンマ
第三部 伊藤昌哉「政局を読む」 (平成五年二月~五月)
政治音痴の首相―情報が政治の最高武器
無力の野党と羽田派―三木武吉抜きでは道なし
憲法改正論議の裏表―軍事大国化の心配ない
日本独自の道―キーマンは渡辺、小沢氏
竹下登元首相の研究(上)―闇(やみ)将軍の流儀のみ盗む
竹下登元首相の研究(下)―いまや政治不信の〝象徴〟
「田中支配」の終焉―「保守合同」の遺産壊す
政治改革法案の行方―選挙制度をめぐり綱引き
最新権力相関図―小沢氏vs梶山氏で展開
まやかしの政治改革論議―「金、竹」問題、立ち腐れ
第四部 伊藤昌哉「政局を読む」 (平成五年五月~一二月)
政界再編のシナリオ(上)―政治改革で揺れる政局
政界再編のシナリオ(下)―核になる公明と羽田派
政治改革の行方(上)―現実政治家としてクギ
政治改革の行方(下)―可能性高い〝法案先送り〟
総選挙と宮沢退陣―自民党派閥政治の崩壊
非自民政権の本質―自民の再分裂が焦点に
細川新政権(上)―〝魔法の指輪〟は団結で
細川新政権(下)―予断を許さぬ政治改革
自民党再生と連立与党―派閥はすでに事実上解消
自民党再生と連立与党(下)―同日選挙で政権奪回か
第五部 伊藤夫人・淳子氏証言
大どんでん返しのエピローグ
付録 伊藤昌哉関連年譜

著者|author

小枝 義人 (こえだ・よしと)
千葉科学大学 薬学部 教授。一九五四年、愛知県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、ラジオ関東、栃木新聞社勤務。拓殖大学政経学部客員教授などを経て現職。青山学院大学講師も兼任。
〔著書〕『政権の誕生と崩壊』(ジュピター出版)、『永田町床屋政談』(新潮社)、『解析・日本の政治』(共著、樹光堂)ほか多数。

 

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