白い黒人

  • ネラ・ラーセン 著/植野達郎 訳/2006年12月
  • 1905円(本体)/四六判上製・250頁

巽孝之氏推薦!(「朝日新聞」2月11日付)肌の白い二人の黒人女性。ひとりは白人として、ひとりは黒人として暮らす。生き方も価値観もまるで違う二人が出会い、差別のなか、秘かに惹かれあう。1920年代シカゴとニューヨークを舞台にくり広げられる、差別・生・性の物語。アリス・ウォーカー、ジュディス・バトラーに影響を与えた、黒人女性文学の古典「パッシング」の初訳!
(ISBN 4861100933)

著者|author

ネラ・ラーセン Nella Larsen
1891年シカゴで、アフリカ系アメリカ人の父とデンマーク人の母との間に生まれる。1927年、Quicksandを発表し、批評家から高い評価を受ける。1929年には本作Passingにより、黒人女性として初めてグッゲンハイム財団から奨学金を得る。第三作Sanctuaryを発表するも、盗作疑惑をかけられ筆を折る。1964年、死去。
アリス・ウォーカー、トニ・モリスンなど現代のアフリカ系アメリカ人作家に多大な影響を与えた小説家である。

訳者|translator

植野達郎(うえのたつろう)
1948年、滋賀県生まれ。
東京学芸大学修士課程修了。現在、実践女子大学教授。
著書に『英米文学のリヴァーブ』(開文社出版、共編著)、訳書にトマス・ピンチョン『重力の虹』(国書刊行会、共訳)などがある。

 

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