荒野へ

鮎川信夫と『新領土』Ⅰ

  • 中井晨/2007年1月
  • 9333円(本体)/A5判上製・600頁
  • 装丁:山本美智代

戦前のモダニズム詩の拠点『新領土』と、読者・同人だった鮎川信夫を中心に、同誌の全バックナンバー、書簡や日記、新聞、官報など膨大な資料を精査し、戦争をくぐり抜けた国内外の詩人たちの実像を浮き彫りにする。原稿用紙1,000枚の大作!
日本図書館協会選定図書
(ISBN 9784861100963)

目次|indexes

その一
・『新領土』創刊とその時代―序にかえて
・詩人の使命―創刊号を読む
・「イギリスの新詩人」―創刊号を読む
・航空ページェント
・新領土』の一九三七年
その二
・『新領土』の周辺―一九三七年の平和的な印象記
・一九三八年の希望―モダニストの誕生
・ドキュメント―一九三八年の鮎川信夫
・『荒地』の登場―エリオットを読む
その三
・戦争への旅
・時勢
・Parable-Phantasy
・詩と散文
・公衆のことば
・不安の時代―一九三九年の『新領土』
・一九三九年の「スペイン」
その四
・一九三九年の晩秋
・時空の瓶の底
・転調あるいは転向
・洋書飢饉
・国旗のガウン
その五
・詩人たちの旅
・旅の方法
・一九四〇年一月の「一九三九年・九月」
・陰翳の旋律
・日本詩の夕
・詩人の祭典
・新文化―祭典のあとに
・「一九四四年五月のある夜……」―「病院船日誌」抄
・オーデンの新領土
鮎川信夫・『新領土』関連年譜
I 巻 あとがき

著者|author

中井 晨(なかい・あきら)
1941年生まれ。同志社大学大学院修士課程英文学専攻修了。2006年3月まで同志社大学言語文化教育研究センター教授。
共同執筆に「T・S・エリオット―ふたつの大戦をはさんで―」小野修編『20世紀イギリス作家の肖像』(研究社)、論考に「T・S・エリオットと1930年代―ミュンヘン協定まで―」、「歴史の感覚をめぐって―戦前のT・S・エリオット理解の一側面―」、「西田幾多郎「伝統主義に就て」を読む」などがある。

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する