ブルマーはなぜ消えたのか

セクハラと心の傷の文化を問う

  • 中嶋聡/2007年3月
  • 1300円(本体)/四六判並製・208頁

何でもセクハラ、これでいいのか!? 「人の嫌がることはしない」という考えは、すっかり世に広まった。職場で、レストランで、そして家庭でも、絶対の真理のように人々を縛りつけている。そんなビクビク萎縮した今の日本が、理想の社会なのか? 過剰なセクハラ規制・禁煙運動に負けず、ささやかな愉しみを享受するために、現役精神科医がおくる知的“闘争”参考書。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 9784861101038)

目次|indexs

第1部 ブルマーの消滅という出来事
1 なぜブルマーなのか
2 ブルマーの消滅
第2部 人権・ジェンダーから辺縁へ
3 人権と偏見について
4 性同一性障害をめぐって
5 「辺縁」という概念
第3部 辺縁の社会精神病理
6 セクハラ
7 タバコと禁煙運動
8 インフォームド・コンセント
第4部 辺縁とこれからの社会
9 「傷つく」現代人と被害者帝国主義
10 辺縁を楽しむ社会へ 「生」の復権のために

著者|author

中嶋聡(なかじま・さとし)
1955年、京都府生まれ。東京大学医学部医学科卒業。1996年、沖縄県那覇市にて「なかまクリニック」を開業、現在に至る。
著書:『分裂病の実践知と治療』(金剛出版)、共著:『他者の現象学II―哲学と精神医学のあいだ』(北斗出版)、『聖書と精神医学―全人的いやしへのステップ』(いのちのことば社)ほか多数。

 

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