ラルテ・ヴェトラリア

17世紀初頭のガラス製造術

  • アントニオ・ネリ(著)/日本ガラス工芸学会(編)/黒川高明・上松敏明(監訳)/坂田浩伸・池田まゆみ(訳)/2007年12月
  • 5000円(本体)/A5判上製・212頁
  • 装丁:矢萩多聞

1612年にイタリアで出版され西欧に広く流布した最古のガラス製法書を訳出。ガラス工芸史・技術史のみならず美術史、科学史、産業技術史などの面からも興味深い書。図版も多数掲載し17、8世紀の技法を克明に伝える。
(ISBN 9784861101311)

著者|author

アントニオ・ネリ(1576-1614)
イタリア・フィレンツェ生まれのカトリック修道士。聖職者としての務めのほかに、当時の先端技術であったガラス作製の実験に携わる。1612年にイタリアで出版した『ラルテ・ヴェトラリア』は英・羅・独・仏・蘭・西語に訳され西欧に広く流布した。

編者|editor

日本ガラス工芸学会
ガラスの研究者、愛好者、制作者をはじめ、広くガラス全般に関わる人々からなる団体。1975年に「ガラス工芸研究会」として発足、1992年「日本ガラス工芸学会」と名称を変更して現在に至る。会員相互の連繋、情報交換などによりガラス研究やガラス文化の振興を図ることを目的とする。

訳者|translator

黒川高明(くろかわ・たかあき)
1930年東京生まれ。1954年東京大学工学部機械工学科卒業。同年東芝入社。以後ガラス製造技術、新製品の開発、製造、営業、海外事業等を担当。1990年東芝硝子社長就任。退任後欧州中世のガラス史の研究に専心。日本ガラス工芸学会理事。著書『ヴァルトグラス』(2000)、『ガラスの技術史』(2005)等。
上松敏明(うえまつ・としあき)
1928年東京生まれ。旧制荏原中学校卒業後、旭硝子㈱に入社、特許部、研究開発部勤務。1991年(社)日本硝子製品工業会勤務、「現代ガラスの博物館」学芸主任。(社)情報科学技術協会等諸団体の理事・評議員、日本ガラス工芸学会理事を歴任。『日本の硝子史』(1998)他著書翻訳書多数。2006年11月逝去。
坂田浩伸(さかた・ひろのぶ)
1935年東京生まれ。1960年名古屋大学大学院修士課程修了(物理学)、旭硝子㈱に入社。研究所にて研究開発に従事。1990-2000年東海大学教授(工学部工業化学科)。専門は材料科学。発表論文多数。工学博士(名古屋大学)、Ph.D(ボルドー大学)。日本ガラス工芸学会員、ニューヨーク科学アカデミー会員。
池田まゆみ(いけだ・まゆみ)
1954年東京生まれ。学習院大学仏文学科卒、同大学院人文科学研究科博士課程修了。インディペンデント・キュレーターとして「エルミタージュ美術館所蔵エミール・ガレとドーム兄弟展」など数多くの国際展を企画監修。著書『ルネ・ラリック』(平凡社)他。日本ガラス工芸学会理事、日本大学藝術学部非常勤講師。

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する