グローバリゼーション、市民権、都市

ヘクシスの社会学

  • 岩永真治/2008年3月
  • 3333円(本体)/A5判・上製・360頁
  • 装丁:矢萩多聞

グローバリゼーションの進展によって市民権と国籍が分離しつつある現在、都市と市民社会の関係を歴史的に見直しながら、国境を越えた市民権を構成する新しい単位としての都市社会を展望する。
(ISBN 9784861101403)

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目次|indexs

序章 本書の目的と方法
第1部 都市の成立・発展と市民社会の成長―古代都市の可能態から現代都市の現実活動態へ
第1章 古代都市の誕生と市民権の発展―古典古代の問題構成(第一次都市革命)
第2章 中世都市の発展と市民権の継承―中世から近代へ(第二次都市革命)
第3章 近代都市の発展と国民的市民権の確立―一九世紀から二〇世紀初頭まで
第4章 現代都市の発展と国民的市民権の動揺―二〇世紀から二一世紀へ
第2部 フォーディズムの危機と都市社会の変容―文化、空間、環境の現実態に関する分析
第5章 フォーディズムの危機とポストモダニズム―〈都市化された人間性〉の分析
第6章 フォーディズムの危機と空間の諸形態―〈情報型発展様式〉のインパクト
第7章 フォーディズムの危機と空間の諸実践―場所の構築に関する社会学的分析
第8章 フォーディズムの危機と新しい都市環境の発展―環境と社会の分析的、展望的理解
第9章 フォーディズムの危機と持続可能な発展―技術と身体をめぐる環境問題
第3部 グローバリゼーション、市民権、都市―都市社会における新しい可能態、現実態、完全現実態
第10章 グローバリゼーションと国際地域社会システムの形成―生成する第二級市民の問題
第11章 グローバリゼーション、市民権、エスニック・マイノリティ1―市民権と国籍の結合と分離について
第12章 グローバリゼーション、市民権、エスニック・マイノリティ2―欧州市民権の形成に関する基礎的考察(第三次都市革命)
第13章 グローバリゼーション、市民権、都市―新しいグローバルな地域構造の生成
終章 へクシス分析の社会学とその展望―活動そのものとしての「人間の作品」を目指して
巻末資料―グローバリゼーション、都市、市民権、地域社会

著者|author

岩永真治(いわながしんじ)
1963年 福井に生まれる
1994年 慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程修了
1997年 明治学院大学社会学部専任講師
1999~2000年 アメリカ合衆国ミシガン州ホープカレッジで交換教授として,講義The Culture of Japan: From the Sociological Point of Viewをおこなう
2000年 明治学院大学社会学部助教授
2001年 ローマ大学,パリ大学で招聘教授,フランス国立社会科学高等研究院で客員研究員として研究に従事する
2002年 引き続きハイデルベルク大学で客員教授,ハーヴァード大学で客員研究員として研究に従事する
2006年~ 明治学院大学社会学部教授
専攻は国際地域社会システム論,都市・地域社会学,国籍と市民権の歴史比較社会学
共著書に『都市の美学』(平凡社,1996年)『キーワード地域社会学』(ハーベスト社,2000年)『地域社会学の視座と方法』(東信堂,2006年)など

 

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