言いさし発話の解釈理論

「会話目的達成スキーマ」による展開

  • 荻原稚佳子/2008年10月
  • 4381円(本体)/A5判・上製・342頁
  • 装丁:矢萩多聞

グライスなどの先行研究を批判的に継承しつつ、文末を省略した表現である「言いさし発話」を分析することで、人間が普遍的にもつ「会話目的達成スキーマ」を探究。異文化コミュニケーションの機会が増す現代の要請にこたえる画期的論考。
(ISBN 9784861101601)

目次|indexs

第1章 研究テーマとその意義
第2章 省略と発話解釈に関する先行研究と問題点
第3章 発話解釈理論の構築
第4章 会話目的達成スキーマによる言いさし発話解釈
第5章 会話目的達成スキーマの実証調査
第6章 会話目的達成スキーマの文化差への影響
第7章 言いさし発話の解釈理論

著者|author

荻原稚佳子(おぎわら・ちかこ)
慶應義塾大学法学部法律学科卒。ボストン大学大学院教育学研究科修士課程修了,1993年修士(教育学)。青山学院大学大学院政治経済研究科国際コミュニケーション専攻博士課程修了,2001年修士,2006年博士(国際コミュニケーション)。専攻は日本語教育,語用論,対人コミュニケーション。現在,明海大学外国語学部日本語学科准教授。著作に『日本語超級話者へのかけはし―きちんと伝える技術と表現』(2007,スリーエーネットワーク),『絵でわかる日本語使い分け辞典1000』(2006,アルク),『日本語上級話者への道―きちんと伝える技術と表現』(2005,スリーエーネットワーク), 『ACTFL-OPI入門―日本語学習者の「話す力」を客観的に測る』(2001,アルク)などがある。

 

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