ナパヤ 現代のユートピア

  • 長森あきな/2008年12月
  • 2381円(本体)/四六判・並製・424頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:たけなみゆうこ

破滅への道を食い止めることはできるのか? 金融危機が叫ばれる今、政治、経済、文化等あらゆる面で根底から見直しが求められている。著者が「ナパヤ」で見たものとは? すべての現代人にとって、望むべきユートピアは存在するのか?
(ISBN 9784861101663)

目次|indexs

はじめに
第一部 地方都市カシュクーについて(滞在一~十五日目まで)
第二部 ノクタ州の州都スニクジェイについて(滞在十六~三十日目まで)
第三部 北の地方州コヒドア=キロモアについて(滞在三十~四十五日目まで)
第四部 王立府フィッガーノアンについて(滞在四十六~六十日目まで)
おわりに

紹介文|introductory essay

いま世界中から、「理想の社会」と称賛されることも多いナパヤ国。
失業者ゼロを標榜する《分業の分業制度》は、社会主義国にありがちな“労働の硬直化”までも打破してみせる新しい労働形態。さらにその柔軟な労働体系は、環境に優しい《身の丈、経済》や、夢の《直接民主主義》の成立までも促してゆく。
他にも、自然(資源)保護を追及した究極のコンパクト・シティや、省エネルギーの全国交通網。うわべだけでなく深部まで、中央に集中した権力を地方に配分して実現した《完璧な均衡を維持し続ける連邦制》など、現代日本の参考になる点も多い。

・・・すべての経済学者や政治家は、「全人類にとってもっとも重要なことは《富の増産》だ!」と言った。が、しかし他にも大切なことはあるのではないか? もし《人権や自然保護》の考え方が社会で“優勢”になったとき、世界はいよいよナパヤの後追いを始めるのだろうか?

1人のユートピアンの手による、実践的社会主義の書。

ブログ ~ナパヤ国だより~

 

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