鴎外・漱石
ラディカリズムの起源
- 大石直記/2009年2月
- 5600円(本体)/A5判・上製・600頁
- 装丁:矢萩多聞
激動する時代状況下、世界的な課題を視野に入れつつ、日本語の表現を切り拓いていった文豪たちの歩みを、テキストに即したどる。「近代」とは何かを問い続けた思想家として鷗外・漱石を読むスリリングな試み!
(ISBN 9784861101755)
目次|indexs
越境するラディカリズム―初期鷗外における〈ジャンル〉の抗争
《隠微》を拓く言葉たち・〈近代小説〉史の古層―「舞姫」の〈問い〉Ⅰ
〈捉え難き内部〉、または、曇れる《胸中の鏡》―「舞姫」の〈問い〉Ⅱ
不可知なる自己―〈世紀転換期〉と〈鷗外〉的問題構制の始発
〈創作家への転生〉、あるいは、自己解体―再稼動する鷗外の精神
果たされなかった《技癢》の行方―「木精」の《寓意》のことなど
〔抜粋〕
著者|author
大石直記(おおいし・なおき)
1957年生まれ。
共立女子大学文芸学部教授。
慶應義塾大学大学院文学研究科博士課程中途退学。
日本近代文学専攻。