セックスの人類学

シリーズ 来たるべき人類学 (1)

  • 奥野克巳・椎野若菜・竹ノ下祐二(編)/2009年4月
  • 1905円(本体)/四六判・並製・340頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:谷中安規

イルカやサルの性生活から、セックス儀礼、SM、性転換、ペニスピンまで、フィールドワークを通じて動物と人間の性に肉薄。その多様性に驚き、あきれ、考え込む。人間とは何かを問う、挑発的なシリーズ第一弾!
(ISBN 9784861101809)

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目次│indexs

  • 序 「セックスの人類学」手ほどき〈奥野克巳〉
  • 第1部 セックスの霊長類学/人類学(1) ニホンザルのセックス―同性愛行動から見えてくる「能動的受容性」〈竹ノ下祐二〉(2) ケニア・ルオ社会の「儀礼的」セックスとは〈椎野若菜〉
  • 第2部 セックスと社会(3) セックスをめぐる葛藤―オランウータンを中心に〈久世濃子〉(4) セックスをめぐる男性の「不安」―パプアニューギニア・テワーダ社会から〈田所聖志〉(5) 男が戦いに行くように女は愛人をもつ―南部エチオピアの父系社会ボラナの結婚と婚外のセックス〈田川玄〉
  • 第3部 生殖から遠いセックス(6) ヒジュラとセックス―去勢した者たちの情交のありかた〈國弘暁子〉(7) 「遊び」としてのSMプレイ―「おんなのこ」の視点から〈熊田陽子〉
  • 第4部 セックスと身体(8) 性器の正規利用とは?―鯨類のセックスのユニークさを概観しつつ〈篠原正典〉(9) セックスと性具―プナンのペニス・ピン〈奥野克巳〉(10) 越境としての「性転換」―「性同一性障害者」による身体変工〈市野澤潤平〉

編者│editors

  • 奥野克巳(おくの・かつみ)1962年生まれ。桜美林大学リベラルアーツ学群教授著書・論文:『「精霊の仕業」と「人の仕業」ボルネオ島カリス社会における災い解釈と対処法』、2004年、春風社,『文化人類学のレッスン:フィールドからの出発』(花渕馨也と共編著)、2005年、学陽書房,『帝国医療と人類学』2006年、春風社ホームページはこちら
  • 椎野若菜(しいの・わかな)1972年生まれ。東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所助教著書・論文:『結婚と死をめぐる女の民族誌―ケニア・ルオ社会の寡婦が男を選ぶとき』2008年、世界思想社,『やもめぐらし―寡婦の文化人類学』(編著)2007年、明石書店,「ケニア・ルオの生活居住空間(ダラ)―その形成と象徴的意味の変化」『生きる場の人類学―土地と自然の認識・実践・表象過程』(河合香吏編)、pp.331-362、2007年、 京都大学出版会
  • 竹ノ下祐二(たけのした・ゆうじ)1970年生まれ。中部学院大学子ども学部准教授著書・論文:『性と生殖』(シリーズ 21世紀の動物科学4)2007年、培風館(共著)ほか

 

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