書簡を読む

立教大学人文叢書5

  • 桑瀬章二郎(編)/2009年11月
  • 2200円(本体)/四六判・並製・288頁
  • 装丁:山本美智代

作家や思想家が作品を構築する合間に書き残した,断片的な言説としての書簡。その恣意的かつ不安定な言語の世界がもつ非体系性そのものを読む試み。
(ISBN 9784861101946)

目次|indexes

書簡の世界への招待―序にかえて(桑瀬章二郎)
作家としての〈立場〉をつくるということ―『川端康成/三島由紀夫 往復書簡』を読む(石川巧)
アメリカ文学と書簡体―クレヴクール『アメリカ農夫の手紙』(若林麻希子)
文通への抵抗,手紙のなかの隠喩―プルーストの書簡集における動物としての作家の自画像(坂本浩也)
涙ながらに読む書簡―ルソー『エミールとソフィ』をめぐって(坂倉裕治)
文学の舞台裏を覗く―トマス・ド・クインシーとワーズワス一家の往復書簡(藤巻明)
「編まれた書簡」を読む―「ニーチェ書簡集」を読む(久保田浩)
国人領主の憂いと浮かれ  煌めく都からのたより―波多親の手紙(蔵持重裕)
ネット時代の書簡(阿部嘉昭)

編者|editor

桑瀬章二郎(くわせ・しょうじろう)
1968年生。フランス文学専攻。
主な論文に,
Les confessions de Jean-Jacques Rousseau en France (1770-1794): les aménagements et les censures, les usages, les appropriations de l’ouvrage (『フランスにおける「告白」の批評(一七七〇-一七九四年)』)(オノレ・シャンピオン社、二〇〇三年)
「フィジオクラットとマンダランの神話」(『「一つの世界」の成立とその条件』、高等研報告書、二〇〇七年)
「ある婦人の肖像―ルソー-ド・ラ・トゥール夫人書簡における自己のフィギュール」(『立教大学フランス文学 』、三六号、二〇〇七年)
がある。

 

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