太平洋問題調査会(1925~1961)とその時代

  • 山岡道男(編)/2010年3月
  • 4600円(本体)/A5判・並製・320頁
  • 装丁:毛利一枝

世界初の本格的国際非政府組織である太平洋問題調査会(IPR)は、何を成し遂げたのか。日本人として初めてアメリカで正教授となった朝河貫一、第二次世界大戦終結に際して連合国側の日本人研究に指導的な役割を果たしたジェフリー・ゴーラーなど、IPRに関係の深かった人物の実績を通して、IPRの国際交流活動、調査研究活動を考察する。
(ISBN 9784861102110)

目次│indexes

第1部 論文集
Last Chance: The Institute of Pacific Relations and the Final Quest for Peace in the Pacific[Paul F. Hooper]
Fair Exchange: The Institute of Pacific Relations (IPR) and the Economic Muddle of the 1920s[Richard Dyck]
第1回太平洋問題調査会の参加者、小松隆の生涯―戦前の国際交流活動を中心に[飯森明子]
英国グループの太平洋問題調査会(IPR)参加問題―その動機、意味、影響を中心として[片桐庸夫]
朝河貫一:ACLS(アメリカ学術団体評議会)日本研究委員会と太平洋問題調査会[山内晴子]
1944年の太平洋問題調査会(ニューヨーク会議):参加メンバーと日本人論に関する議論[福井七子]
“When I am Weak, Then I am Strong”―“赤狩り”時代のエドワード・C・カーター(元IPR事務総長)の言動に関する一考察[佐々木豊]
第2部 大城ジョージ教授の思い出
第3部 IPR研究のあゆみ:研究部会活動の記録

編者│editor

山岡道男(やまおか・みちお)
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科教授・研究科長。
1948年、東京都生まれ。早稲田大学大学院経済学研究科博士課程中退。
学術博士(早稲田大学)。専門は、アジア太平洋地域の国際交流論、経済学教育論、ニュージーランド研究。
【主要著書・編著書】『国際関係に関する知の制度化:オーストラリア・ニュージーランド・カナダにおける太平洋問題調査会と国際問題研究所の発足過程』(論創社、2005年)、『Towards the Construction of a New Discipline: International Conference Proceeding on the Re-valuation of the Institute of Pacific Relations(IPR)』(編著、論創社、2005年)、『The Institute of Pacific Relations: Pioneer International Non-Governmental Organization in the Asia-Pacific Region』(編著、早稲田大学アジア太平洋研究センター、1999年)、『「太平洋問題調査会」研究』(龍渓書舎、1997年)など。

 

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