小出楢重

光の憂鬱

  • 小出龍太郎/2001年12月
  • 2200円(本体)/四六判・上製・194頁

祖父が絵をのこし、孫が文をかいた。爽やかな共作に立ち会った。ドイツ文学者 池内 紀
二重性の魔力に満ちた近代洋画界の鬼才、小出楢重。画家の人生と創作の秘儀を孫が解き明かす。
日本図書館協会選定図書
(ISBN 4921146349)

目次|indexs

第一章 絵描きいうもんは、自分の描きたい思て描いた絵を買うてもろてんねんから、まあ、言うたら自分のウンコを買うてもろてんのと同じや
第二章 然し乍らパリーの美術は実にだめだよ。巴里で絵を習ってゐる奴の気が知れないよ
第三章 顔というやつはねえ、妙に性格的な連想を呼び起こして僕の制作を乱して困る
第四章 お金の無いこと恐れることあれへん。お金無いから いうて騒いだり喧嘩したりすんのは俗人のすることや
第五章 芸術というもんは、あんまり「げんかい」なもんはあかんのよ…、楢重はんも、そないよう言うてはった(妻・重子)

著者|author

小出龍太郎(こいで・りゅうたろう)
京都外国語大学フランス語学科卒業(専攻:フランス文学)、京都外国語大学大学院フランス語学科修士課程修了(専攻:モーパッサン研究)、浪速短期大学/ 大阪芸術大学非常勤講師、浪速短期大学教養課程専任講師を経て、浪速短期大学(現大阪芸術大学短期大学部)助教授就任。主な著書に『聞書き小出楢重』(中 央公論美術出版)、『文学』(浪速短期大学通信教育部)。

担当編集者から

小出先生2冊目の本ということもあって、編集作業はスムーズに。和田誠さんの装丁も3冊目。和田さんとも少しずつ打ち解けてきたような…。(山)

 

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