釈譜詳節

  • 朝鮮世祖(纂述)/河瀬幸夫(訳)/2010年4月
  • 6500円(本体)/A5判・上製・472頁

韓国文学史上最高傑作とされる『釈譜詳節』は、一五世紀に発明されたばかりのハングルで記された韓国独自の釈迦伝である。全巻が残されておらず、同時期に著された『月印千江之曲』『月印釈譜』をも訳し、その全体像に迫る。(以後、続刊)
(ISBN 9784861102097)

上巻解題より

『釈譜詳節』『月印千江之曲』『月印釈譜』の三書に記録された仏教世界は単に一五世紀の朝鮮半島における仏教理解ということに限定されるものではなく、三国時代から高麗時代を経て朝鮮時代に伝えられた仏教の朝鮮半島における理解の全体像を総合的に示すものであり、その大部分は、一五世紀の東アジア全域に共通する仏教理解であった可能性が高い。それを一二世紀の『今昔物語集』などと読み合わせることで、東アジアにおける仏教理解の共通性と多様性を知ることができるようになるのではないかと考えられる。以上の事柄を確認する意味においても、この三書は一連のものとして通読できるような形にすることが必要であろうと考えたのである。

国内メディアによる取材記事

朝日新聞」(2010年4月21日)
週刊読書人」(2011年11月19日)

韓国メディアによる取材記事

世界日報」(日本語訳
メディアブッダ」(日本語訳

目次│indexs

月印釈譜 第一/世宗御製訓民正音/八相図/釈譜詳節序/御製月印釈譜序/牌記/月印千江之曲 第一 釈譜詳節 第一/月印釈譜 第二/月印千江之曲 第二 釈譜詳節 第二/釈譜詳節 第三/釈譜詳節 第三/月印千江之曲 上(其三十~其六十六)/月印釈譜 第四/月印千江之曲 第四 釈譜詳節 第四/月印千江之曲 第五/月印千江之曲 上(其九十四~其一百三十七)/釈譜詳節 第六/釈譜詳節 第六/月印千江之曲 上(其一百三十八~其一百七十五)/月印釈譜 第七/月印千江之曲 第七 釈譜詳節 第七/月印釈譜 第八/月印千江之曲 第八 釈譜詳節 第八/釈譜詳節 第九・月印釈譜 第九/釈譜詳節 第九/月印千江之曲 第九 釈譜詳節 第九/月印釈譜 第十/月印千江之曲 第十 釈譜詳節 第十/釈譜詳節 第十一/釈譜詳節 第十一

訳者│translator

河瀬幸夫(かわせ・ゆきお)
1945年、東京都大田区に生まれる。早稲田大学第二文学部と文学研究科で日本文学(上代文学)を専攻。1973年、横須賀学院高等学校の国語教員となる。2003年に早期退職し、韓国ソウルの東国大学大学院仏教学科仏教史学科に入学し、2007年に博士課程修了。東国大学では日本における高麗大蔵経の受容の歴史について学び、修士論文では江戸時代の僧忍澂の大蔵経対校に関してまとめる。2007年以降『釈譜詳節』の翻訳に専念。

 

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