変容する冷戦後の世界

ヨーロッパのリベラル・デモクラシー

  • 永松雄彦・萬田悦生(編)/2010年7月
  • 2381円(本体)/四六判・上製・248頁
  • 装丁:矢萩多聞

「自由」と「民主主義」はどこまで可能なのか。自由主義対社会主義という二項対立の消滅後,さまざまな原理主義や民族主義の台頭により新たな試練を受ける議会制民主主義の諸相をさぐる。
(ISBN 9784861102240)

目次|indexs

第1部 旧西側諸国の諸相
第1章 リベラル・デモクラシーの歴史的自己認識―F・フクヤマ『歴史の終わりと最後の人間』の歴史哲学が孕む困難[早瀬明]
第2章 イギリスの政党政治とリベラル・デモクラシー[萬田悦生]
第3章 黒・黄・緑(ジャマイカ)連立政権樹立への道[大橋成光]
第4章 スペイン民族主義と周辺民族主義[新田増]
第5章 フランスの現代 1981年―1995年―ミッテランとシラクの時代[永松雄彦]
第2部 旧東側諸国の諸相
第6章 ロシアにおけるデモクラシーの現実と可能性[河原地英武]
第7章 チェコ=ドイツ未来基金設立の背景と現状―民主化がもたらした歴史認識の問題を中心に[矢田部順二]
第8章 冷戦終結後のバルト諸国―民主主義体制への「復帰」[大中真]
第9章 冷戦終結後のルーマニアにおける民主主義の進展[中島崇文]

編者|editors

永松雄彦(ながまつ・たけひこ)
1943年生まれ。京都外国語大学教授。
主要研究業績
「ルーマニアにおける国民国家の成立とナショナリズム(1)-(4)」京都外国語大学国際問題研究会編『PROBLEMATA MUNDI』(3-6号,1994-1997年)所収
『リベラル・デモクラシーの政治文化―政治社会の理念と現実』(共著,2004年,ナカニシヤ出版)
萬田悦生(まんだ・えつお)
1940年生まれ。京都外国語大学教授。
主要研究業績
『現代政治の展望』(編著,1996年,ナカニシヤ出版)
『リベラル・デモクラシーの政治文化―政治社会の理念と現実』(編著,2004年,ナカニシヤ出版)
『文明社会の政治原理―F・A・ハイエクの政治思想』(2008年,慶應義塾大学出版会)

 

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