宗教の人類学

  • 吉田匡興、石井美保、花渕馨也(編)/2010年11月
  • 1905円(本体)/四六判・並製・300頁
  • 装丁:矢萩多聞/装画:谷中安規

「理解しがたいのに、わたしたちに影のように寄り添っている」宗教を解きほぐす。改宗、顕示的消費、ファンダメンタリズム、憑依、呪物、アニミズムなどをフィールドから得た知見をもとに論じる。
(ISBN 9784861102479)

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目次|indexs

序 宗教をたぐりよせる
【第Ⅰ部 日常の中の宗教性】
1  信じるもの/おこなうものとしての〈宗教〉
―現代北インドにおける「改宗仏教徒」の事例から
2  モノの消費のその向こうに
―バリにおける顕示的消費競争と神秘主義
3 トンチボのいなくなった日常
―宗教装置の置換と遍在化する宗教
【第Ⅱ部 他者表象としての宗教と主体の揺らぎ】
4  「ファンダメンタリスティック」という選択
―カトリック世界における名付けと名乗りと
生き方のポリティクス
5  結婚しない女と嫉妬する精霊
―コモロにおける精霊憑依と人生の生き方
【第Ⅲ部 現実をずらすものとしての宗教】
6 呪物をつくる、〈世界〉をつくる
―呪術の行為遂行性と創発性
7  呪文の成り立ち
―ことばが開く〈世界〉の可能性
【第Ⅳ部 宗教を俯瞰する―迫り来るものとしての宗教性】
8 アニミズム、「きり」よく捉えられない幻想領域
9 スピリチュアルな空間としての世界遺産
―ケニア海岸地方・ミジケンダの聖なるカヤの森林

編者|editors

吉田匡興(よしだ・まさおき)
桜美林大学非常勤講師
石井美保(いしい・みほ)
京都大学人文科学研究所准教授
花渕馨也(はなぶち・けいや)
北海道医療大学大学教育開発センター准教授

 

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