京都の中のドイツ

  • 青地伯水(編)/2011年3月
  • 3200円(本体)/四六判上製・240頁
  • 装丁:矢萩多聞

京都の町には、たくさんのドイツが隠れている。開国以来、日本は科学や政治にとどまらず、広く文化面でドイツを手本として発展を遂げてきた。祝祭、造園、教育、建築、思想の視点から、京都がどのようにしてドイツ文化を受容したのかをさぐる。
(ISBN 9784861102660)

目次|Inhaltsverzeichnis

・祇園祭山鉾行事の運営とゲルマニスト―ドイツ市民文学研究者の京都町衆としての視点
深見茂(祇園祭山鉾連合会理事長)
・京あるいは都は日本語で都市の意味である―ドイツでの京都・日本のイメージ形成
渡邉伸(京都府立大学)
・調和と東洋観―ブルーノ・タウトの『アルプス建築』と 『桂回想』
横道誠(京都府立大学)
・女性と社会―ドイツの運動と京都
吉岡いずみ(京都府立大学)
・ウィーン分離派と京都
浅井麻帆(京都府立大学)
・大正期京都における社会教育論の可能性―海野幸徳の社会事業論・社会教育論とドイツ社会的教育学
吉岡真佐樹(京都府立大学)
・「世界史的立場」と「モラリッシェ・エネルギー」―京都学派右派による近代の超克
青地伯水(京都府立大学)

編者|Redakteur

青地伯水 (あおじ・はくすい)
1963年京都市生まれ。京都大学博士(文学)。京都府立大学准教授。
著書に『もうひとつの世界―アイヒとヒルデスハイマー』(松籟社2005年)、編著に『ドイツ保守革命―ホフマンスタール/トーマス・マン/ハイデッガー/ゾンバルトの場合』(松籟社2010年)などがある。

 

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