『方法叙説』をめぐる六つの試論

日本の思惟と西欧の思惟に介在する深淵

  • 小林利夫(著)/徳永雅(編)/2011年3月
  • 3619円(本体)/四六判上製・232頁
  • 装丁:矢萩多聞

『方法叙説』の精読を通し、デカルトを嚆矢とするフランス哲学はもとより、西欧の言語及び西欧人の思惟の根底に迫ろうとする画期的な試みである。本書は、フランス哲学だけでなく、広く西欧の言語と思想に関心をもつ読者への最良の入門書となるはずである。(支倉崇晴 東京大名誉教授)
(ISBN 9784861102547)

「神戸新聞」(2011年4月3日・朝刊)に紹介記事が掲載されました。
「朝日新聞」(2011年6月6日・夕刊)に紹介記事が掲載されました。

目次|table des matières

その一『方法叙説』冒頭の節について
その二評価としての判断と論理的判断について
その三「可能とする力」について
その四「理性」と「推論」との関係について
その五「精神」の語について
その六『方法叙説』冒頭の第二ならび第三の節について

著者|auteur

小林利夫(こばやし・としお)
1919年7月25日、兵庫県神戸市に生まれる。旧制・神戸二中に進学するも病気のため中退。1954年に「小林利夫フランス語教室」を創設。2010年1月の死去に至るまで、フランス語教室を継続開講。1970年より2010年まで神戸日仏協会理事を務める。この間、多くの人材を育成し、その功績により、1976年5月、フランス政府より「パルム・アカデミック勲章シュヴァリエ(教育功労勲章)」を受勲。一方、教室での語学指導の傍ら、デカルトの『方法叙説』に関する著作の執筆を進める。2010年1月15日、死去。

編者|éditrice

徳永雅(とくなが・みやび)
1966年生まれ。小林利夫の長女(第三子)。1998年3月、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学(文学修士)。現在、関西学院大学社会学部他兼任講師(フランス語フランス文学担当)。専門分野は「モンテーニュとモラリスト文学」。
ブログ:「太鼓と笛とフランスと

 

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