近代スコットランドの社会と風土
〈スコティッシュネス〉と〈ブリティッシュネス〉の間で
- 小林照夫/2011年3月
- 2800円(本体)/四六判上製・360頁
- 装丁:矢萩多聞
17世紀の同君連合以降,イングランドと対峙しつつも共存してきた“国家なきネイション”スコットランドの独自の歩みを,政治・宗教・産業・都市の観点から多面的にたどる。
(ISBN 9784861102578)
目次|indexs
序章 本書の視点と課題
第1章 一七世紀のスコットランドの宗教と政治―同君連合下の史的一面
第2章 合邦下のスコットランド―スコットランド人のアイデンティティ
第3章 産業革命と都市―産業革命期のスコットランドの首都エディンバラ
第4章 エディンバラ市民と運河―運河建設と石炭資源地の確保
第5章 企業家貴族ブックルー公爵とエディンバラ―エディンバラ、ダルキース、リースを結ぶトライアングル構想
第6章 スコットランドの市民的自治の史的背景―中世都市に基盤を置いた市民的自治
終章 スコットランドにみるスコティッシュネスとブリティッシュネス―住民投票にかけた「権限の委譲」とその史的経緯
補論 横浜開港ではじまった連合王国による近代と近代化
著者|author
小林照夫(こばやし・てるお)
1941年生まれ。関東学院大学文学部教授,同大学大学院文学研究科指導教授。
主要著書
『スコットランド産業革命の展開』八千代出版,1981年
『巨大都市と漁業集落』成山堂書店,1992年(日本港湾学会北見賞受賞)
『日本の港の歴史』(交通ブックシリーズ)成山堂書店,1999年
『スコットランドの都市』白桃書房,2001年(日本都市学会奥井記念賞受賞)
その他著書,編著,共著,論文多数