インターネット文化の諸相

グローバリゼーションを生きぬく知的戦略

  • 若林一平/2011年4月
  • 3333円(本体)/四六判上製・272頁
  • 装丁:米谷豪

ネットを生みだしたアメリカの核戦略、ユビキタスコンピュータによる監視問題、水素燃料の登場で情報産業化するエネルギー産業……。身近な事例から海外事情までを取り上げ、ネット社会における日本のあるべき姿を提示する。
(ISBN 9784861102677)

目次|indexs

第Ⅰ部 文化という暴力
1 液晶と人間 溶解する現実と虚構の境界
2 技術と暴力 穏やかさのもつ危うさ
3 恐怖と対話 インターネットの誕生と進化の軌跡
4 朝鮮と広島 リトルボーイからサイバーウォーへ
第Ⅱ部 文化としての戦争
5 市民と武装 自由をわれらに
6 帝国と電脳 苦悩するユビキタスの世界
7 遊技と諜報 オタクの政治学
8 記憶と戦争 過去に学ばないという病
第Ⅲ部 市場をつくる文化
9 余暇と消費 中産階級が支えるモールの文化
10 株価と検索 経済戦争の新しい展開
11 広告と地球 再定義される市場
12 歴史と企業 モスクワより愛をこめて
第Ⅳ部 地球をつくる文化
13 大陸と日本 世界史をつくったモンゴル
14 資源と欲望 地球を食う満足の文化
15 鉄道と帝国 後藤新平からジョージ・W・ブッシュまで
16 水素と梅棹 ウェブの未来の行方
第Ⅴ部 知の革命
17 体制と風刺 笑う哲学
18 教育と電子 宮大工と棋士の憂鬱
19 知識と言葉 知の組織化は未踏の世界へ
20 公衆と自立 未完の革命
第Ⅵ部 たくらみとしての文化
21 文化と戦略 最終章

著者|author

若林一平(わかばやし・いっぺい
1941年北海道札幌生まれ。東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。文教大学湘南総合研究所所長、日本国際文化学会常任理事。著書に『文化としての個人電脳入門』(朝倉書店)、『サイバースペースファンタジー』(テクノ)など。

 

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