1920年代の日本と国際関係

混沌を越えて「新しい秩序」へ

  • 杉田米行(編)/2011年4月
  • 2500円(本体)/四六判並製・336頁
  • 装丁:矢萩多聞

21世紀の現在と同様,内政と外交の両面でさまざまな変転を迫られながら,新しい秩序を模索していた1920年代の日本を多角的に再検討する。
(ISBN 9784861102622)

目次|indexs

第1章 ワシントン体制と健康保険制度の連動―政府と医師会のコーポラティズム的関係形成過程を中心にして〔杉田米行〕
第2章 優生学の拡大と人種意識〔小野直子〕
第3章 第一次世界大戦後の日独関係におけるドイツ東洋文化研究協会(OAG)の役割〔クリスティアン・W・シュパング&スヴェン・サーラ/ヤコビ・茉莉子(訳)〕
第4章 吉野作造と満蒙特殊権益―門戸開放と中国「保全」〔藤村一郎〕
第5章 民間交流のパイオニア渋沢栄一―民レベルにおける米国日本人移民排斥問題への取り組みを中心として〔片桐庸夫〕
第6章 ホーンベックの非政府組織への期待と初期太平洋問題調査会(IPR)〔高光佳絵
第7章 一九二〇年代アジア太平洋地域にかんする「知」の構築―日米知的交流と「アップリフト」思想〔土屋由香〕
第8章 日ソ関係をめぐる後藤新平と幣原喜重郎―体制共存・変容をめぐる政治経済史の視点から〔浅野豊美〕

編者|editor

杉田米行(すぎた・よねゆき)
大阪大学言語文化研究科准教授
主な著作:『日米の医療―制度と倫理』(編著、大阪大学出版会、2008年);『アジア太平洋戦争の意義』(編著、三和書籍、2005年);『アメリカの対日占領政策とその影響』(共編著、明石書店、2004年);他

 

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