カズオ・イシグロ

〈日本〉と〈イギリス〉の間から

  • 荘中孝之/2011年4月
  • 3000円(本体)/四六判上製・278頁
  • 装丁:矢萩多聞

本人は否定しながらも,その出自ゆえに指摘される「日本的なるもの」とは。川端や谷崎を参照しつつ,新たな光を当てる。日英における受容の違い,母性憧憬などをテーマとして全長編6作品を読み解く。
(ISBN 9784861102554)
日本図書館協会選定図書

三刷出来 !!!

 

● 『産経新聞』(2011年6月19日)読書欄に書評記事が掲載されました。
「MSN産経ニュース」はこちら
●『mr partner』(2011年12月10日)の「本の情報」頁に紹介されました。こちらをご覧ください。

目次|indexs

第1章    カズオ・イシグロと原爆―アラキ・ヤスサダ事件を参照して
第2章    カズオ・イシグロと川端康成―遠い記憶のなかの日本
第3章    英語で書かれた想像の日本語―カズオ・イシグロと翻訳
第4章    カズオ・イシグロの文体とテーマに見られる日本的美学―谷崎潤一郎の『文章読本』を参照して
第5章    他者との共生のためのレッスン―『充たされざる者』を読む
第6章    カズオ・イシグロの作品に見られる母性への憧憬―『わたしたちが孤児だったころ』を中心に
第7章    カズオ・イシグロの日本表象―川端康成との対比を通して
第8章    「オリジナル」と「コピー」の対立―『わたしを離さないで』を読む
補論1    日本におけるカズオ・イシグロ―その受容と先行研究の整理
補論2    イシグロと長崎

著者|author

荘中孝之(しょうなか・たかゆき)
1968年生まれ。バーミンガム大学大学院修士課程〔M.Phil.〕,大阪大学大学院文学研究科博士課程修了[博士(文学)]。現在,京都外国語短期大学准教授。専門は英文学,比較文学。共著に『日米映像文学に見る家族』(金星堂2002年),『楽しく読むアメリカ文学』(大阪教育図書2005年),『アジア系アメリカ文学を学ぶ人のために』(世界思想社2011年)などがある。

 

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