倭寇

商業・軍事史的研究

  • 太田弘毅/2002年7月
  • 13000円(本体)/A5判函入・602頁

14~16世紀にかけて活躍した海賊集団・倭寇。その密貿易商としての実態、八幡大菩薩信仰とのかかわりを漢文史料の忠実な読解から明らかにする大著。
(ISBN 4921146519)

目次|indexs

第一部 倭寇による詐術の行動形態
一 朝鮮半島における詐術の形態―倭寇が装った現地人の姿―
二 倭寇の中国大陸への接近・侵入―ニセ中国人としての行動形態―
三 倭寇が装ったニセ中国人―中国船舶入手問題を中心に―
第二部 倭寇と中国人との結託関係
一 倭寇の求めた麦と米―前・後期それぞれの差異―
二 北シナ・南シナと倭寇―それぞれの勾引・接済関係の比較検討―
第三部 倭寇による密貿易と日本刀
一 倭寇船舶による商業活動の一形態―「清雅」の品と、「刀鎗之類」の売りさばき―
二 日本刀の行方―倭寇史の一齣―
三 倭寇が密輸出した刀と扇
第四部 倭寇による密貿易と火器用軍需物資
一 南北朝内乱と征西府の密輸―明国諜叛事件に関連して―
二 倭寇による焔硝の密輸入―中国から日本へ―
三 倭寇をめぐる焔硝と硫黄と火薬
四 倭寇王王直をめぐる火器と軍需物資・再論
五 王直と暹羅貿易―軍需物資を中心に―
六 王直による外国産鉄の日本運び込み―「暹羅鉄」を中心に―
第五部 倭寇と八幡大菩薩信仰
一 八幡大菩薩信仰と「バハセン」―後期倭寇船舶=「八幡船」説の提唱―
二 応永の外寇と神国思想―神功皇后・八幡大菩薩の再現―
三 応永の外寇と「第三の神風」―神国思想の発展―

著者|author

太田弘毅(おおた・こうき)
1939年宮城県仙台市生まれ。早稲田大学第一文学部東洋史専修卒業。同大学院文学研究科東洋史(修士課程)修了。現在、東北女子大学教授。
著書に『蒙古襲来―その軍事史的研究―』(錦正社史学叢書)。

担当編集者から

著者も本も超堅物(笑)でも歴史マニアは必読! 面白いですよ。高いけど。[-内藤-]

 

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