なぜ男は笙野頼子を畏れるのか

  • 海老原暁子/2012年7月
  • 2381円(本体)/四六判並製240頁
  • 装丁:後藤葉子/装画:タダジュン

『水晶内制度』は古事記の過激な翻案であり、『母の発達』は母に負わされた過剰なイメージを破壊する。男によってつくりあげられた言語、宗教、性別観をくつがえす孤高の作家の叫びをとらえる文学評論。
(ISBN 9784861103186)

目次より|indexs

1なぜ男は笙野頼子を畏れるのか
女の見る夢―『水晶内制度』における極私的神話世界
言語・宗教・性別規範―『水晶内制度』試論
おかあさんのその後―『母の発達』の破壊力
2私をおまえと呼ばないで―マンガにみるジェンダー
「おまえ」という呼称がはらむもの―やまだ紫『しんきらり』をテキストとして
「単性生殖」をキーワードに萩尾望都『マージナル』を読む―男女共同参画は種レベルの命題か?
3「ものがたり」の試み
樽の中

著者|author

海老原暁子(えびはら・あきこ)
1957年茨城県生まれ。獨協大学外国語学部、米国コロンビア大学大学院修士課程修了。元立教女学院短期大学英語科教授。日本女性学会、関係性の教育学会会員。著書に『図解雑学・ジェンダー』(共著、ナツメ社)。

 

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