エコツーリズムの民族誌
北タイ山地民カレンの生活世界
- 須永和博/2012年10月
- 4600円(本体)/四六判上製464頁
- 装丁:矢萩多聞/装画:毛利彩乃
焼畑を営むために森林破壊者のレッテルを貼られた山地少数民族カレンは、国家の規制が進む森を舞台にどう生きるのか。伝統的な知恵を生かし経済開発に巻き込まれないツーリズムを実践するなかで、新たなアイデンティティを獲得していく人々の姿を描き出す。
(ISBN 9784861103278)
著者の須永和博先生が、本書で 観光学術学会「2013年度学会賞著作奨励賞」、第6回(2012年度)日本観光研究学会「学会賞観光著作賞」を受賞されました。
日本図書館協会選定図書
『アジア・アフリカ地域研究』 (第12-2号、2013年3月)に書評が掲載されました。
『ECOツーリズム』(第59号、2013年夏)に書評が掲載されました。
『東南アジア研究』(第51巻1号)に書評が掲載されました。評者は首都大学東京人文科学研究科の綾部真雄先生です。
目次│indexs
第1章 コンタクト・ゾーンとしてのエコツーリズム―方法論的問題提起
第2章 「タイ人」の創出とカレンの周辺化
第3章 タイ北部における―森の資源化と山地民
第4章 山地民観光の政治学
第5章 タイ北部山地カレン社会における―CBTの民族誌
第6章 「カレン・コンセンサス」を超えて―環境運動における「カレン文化」をめぐる言説と実践
著者│author
須永和博(すなが・かずひろ)
1977年生まれ。立教大学大学院観光学研究科博士後期課程修了、博士(観光学)。現在、獨協大学外国語学部教員。専攻は、文化人類学・観光研究。主要著書に、『観光社会学のアクチュアリティ』(共著、晃洋書房、2010年)、『よくわかる観光社会学』(共著、ミネルヴァ書房、2011年)など。