昭和戦前期の少年教護実践史〈上〉

  • 佐々木光郎/2012年11月
  • 3500円(本体)/四六型判上製420頁
  • 装丁:毛利一枝

不良の子らがいかに保護・養育され教育されたかの歴史はほとんど顧みられてこなかった。農業実習を含む昭和戦前期の教護実践を精査し、自然との触れ合いが不良の子らに及ぼした影響、陶冶力を検証する。
(ISBN 9784861103308)

目次│indexs

刊行にあたって
第1編 子どもたち
第1章 入院する子ども
第2章 心とからだ
付章 科学的な子ども理解
第2編 家族舎の生活―少年教護法の施行から厚生事業へ―
はじめに
第1章 家族舎生活への案内
第2章 家族舎(寮)
第3章 職員の体制
第4章 家族舎生活の目標
第5章 規則正しい生活
第6章 家庭生活の実践
第7章 心得と無断外出
おわりに
第3編 家族舎生活における保姆
はじめに
第1章 保姆
第2章 保姆の実態と制度
第3章 少年教護院における保姆の役割
第4章 保姆の立場からの「役割」
付章 全国にみる保姆研究会等
まとめ
第4編 戦時下の家族舎生活と教護実践
はじめに
第1章 少年教護実践の変容
第2章 変貌する家族舎生活
第3章 厚生事業の本格化と教護実践
第4章 太平洋戦争と教護実践
第5章 「精神主義」の台頭
第6章 少年教護院による社会教化
第7章 決戦態勢下と終戦
第8章 教護機能の停止と終戦
付章 『教護事業六十年』にみる戦時下と終戦
まとめ
第5編 年中行事と朝会
はじめに
第1部 年中行事
第1章 年中行事
第2章 四大節
第3章 行事の「装置」
第2部 朝会
はじめに
第1章 朝会の目的と運営
第2章 朝会の実践例
おわりに

著者│author

佐々木光郎(ささき・みつろう)
1946年秋田県生まれ。1973年東北大学大学院教育学研究科修士過程修了。1991年最高裁家庭裁判所調査官研修所教官、1997年文部省第16期中教審専門委員。現在、静岡英和学院大学教授。
著書に『増補「いい子」の非行―家裁の非行臨床から』(春風社2003)、『戦前 感化・教護実践史』(春風社2000)などがある。

 

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する