昭和戦前期の少年教護実践史〈下〉

  • 佐々木光郎/2012年11月
  • 3500円(本体)/四六型判上製380頁
  • 装丁:毛利一枝

不良の子らがいかに保護・養育され教育されたかの歴史はほとんど顧みられてこなかった。農業実習を含む昭和戦前期の教護実践を精査し、自然との触れ合いが不良の子らに及ぼした影響、陶冶力を検証する。
(ISBN 9784861103315)

目次│indexs

第6編 学科(学習指導)
はじめに
第1部 不良の子どもの教育保障
第1章 教育の保障
第2章 教科承認の標準と対応
まとめと課題
第2部 教護理念追求期の学科
第1章 少年教護法と学科
第2章 私立少年教護院による私立小学校設置
第3章 入院時の学力と学校との連携
第4章 学科の外的整備
第5章 学科指導の開始
第6章 授業
第7章 教室外と退院
第3部 戦時下の学科
はじめに
第1章 国民学校と学科
第2章 戦局の逼迫と学科
第7編 実科と農業実習
はじめに
第1部 教護実践の理念追求期
第1章 少年教護院における実科
第2章 不良の子どもと農業実習
第3章 「職業教育」の実践
第4章 農業実習と子ども
おわりに
第2部 戦時下の実科
はじめに
第1章 実科(農業実習)目標の転換
第2章 太平洋戦争下の実科
第3章 教護機能の停止
おわりに
第8編 東北地方の少年教護院における教護実践
第1部 少年教護法施行のころから一九四一年ころまでの教護実践―家族舎生活と学科指導を中心に―
はじめに
第1章 家族的な運営
第2章 家族舎生活
第3章 食事と「国民体位」の向上
第4章 学科への取り組み
おわりに
第2部 戦時下の教護実践―青森学園の事例をとおして―
はじめに
第1章 子どもたち
第2章 戦時下の教護実践の体制
第3章 教護実践の変容
第4章 家族舎生活の窮乏
第5章 教護実践の不全へ
第6章 授業(学科)の停止
第7章 親・地域とのかかわり
おわりに
あとがき

著者│author

佐々木光郎(ささき・みつろう)
1946年秋田県生まれ。1973年東北大学大学院教育学研究科修士過程修了。1991年最高裁家庭裁判所調査官研修所教官、1997年文部省第16期中教審専門委員。現在、静岡英和学院大学教授。
著書に『増補「いい子」の非行―家裁の非行臨床から』(春風社2003)、『戦前 感化・教護実践史』(春風社2000)などがある。

 

 

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