デューイ・人間性実現への教育

米国カリキュラム開発を考える

  • 海谷則之/2002年10月
  • 2857円(本体)/A5判・300頁

<デューイ>は子どもを救えるか? 教育哲学者の泰斗・デューイ。その思想を発展的に継承し、教育の荒廃が進むアメリカにおける改革へのとりくみを検証しつつ、人間性実現への途を探る。
(ISBN 4921146578)

目次|indexs

第一章 デューイにおける人間性の科学と教育学
第一節 人間性の構造―習慣・衝動・知性の構造的連関
第二節 習慣と衝動
第三節 衝動と知性
第四節 習慣と知性
第五節 人間性実現への教育
第二章 性格教育とカリキュラム
第一節 知的優秀性の開発
第二節 学び方の学習―「構造」の習得
第三節 ブルーナーにおける性格教育の目標
第四節 カリキュラム開発と生活経験の重要性
第五節 教育の社会的最適性と個人的最適性
第三章 教育におけるインタレストとディシプリン
第一節 デューイにおけるインタレストとディシプリン
第二節 ウィルソンにおけるインタレストとディシプリン
第三節 新しいディシプリン概念
第四節 理論的ディシプリンと実際的ディシプリン
第五節 人間中心カリキュラム
第四章 学問中心カリキュラムとその克服
第一節 カリキュラム編成の原理
第二節 フェニックスとシュワブのディシプリン論
第三節 知識の論理的分類
第四節 学習経験の選択と教育目標の設定
第五節 学問中心カリキュラムの問題点
第六節 パイデイア・プログラム
第五章 優秀性追求のカリキュラム改革
第一節 危機に立つ国家と教育
第二節 優秀性の概念
第三節 優秀性の四つの意味
第四節 優秀性達成の戦略
第五節 一般教育と専門教育の相互依存
第六章 公立高校のドロップアウト問題と対策
第一節 優秀性追求の教育とドロップアウト問題
第二節 ドロップアウトの現状
第三節 ドロップアウトの社会経済的・文化的要因
第四節 ドロップアウトの理由
第五節 ドロップアウト対策
第六節 公立学校の再建―自由競争と教育的責任の原理
第七章 乳幼児の精神発達と教育
第一節 乳幼児の精神発達と母親の役割
第二節 ボウルビィのアタッチメント理論
第三節 言語的・社会的刺激の重要性
第四節 教育する家庭
第五節 幼児教育プログラムの人間化
第八章 貧困対策と幼児教育の改革
第一節 子どもたちと大人社会との新しい関係
第二節 ヘッドスタート計画
第三節 母親の関与と家庭プログラム
第四節 幼児の秘密
第五節 家庭改善のための総合的サービス

著者|author

海谷則之(うみたに・のりゆき)
1943年宮崎県生まれ。龍谷大学大学院文学研究科博士課程単位取得。現在、龍谷大学文学部教授(教育哲学・宗教教育学)。
著書に『苦海を越えて』(探求社)、『現代教育への視座』(八千代出版、共著)など。

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する