心理臨床と脱構築の経験

〈他者〉をめぐって

  • 長田陽一(著)/2013年2月
  • 2400円(本体)/四六型判上製264頁
  • 装丁:矢萩多聞

未知なるものとしての〈他者〉の経験は、いかにして語ることができるのか。デリダ、バタイユ、クリプキ、フロイトらを参照しつつ、臨床実践をひとつのテクストとして読むことで、〈私〉の固有性・同一性を揺さぶる。
(ISBN 9784861103452)

目次│indexs

Ⅰ 心理臨床における他者
第1章 テクストとしての臨床
第2章 不可能なものの経験と可能世界の記憶
第3章 他者の記憶―喪と幽霊をめぐる試論
第4章(補稿1) エクリチュールと記憶についての覚え書き
第5章(補稿2) 夢の迫真性について
Ⅱ 記憶(へ)の固執
第6章 アートと自然のエコノミー―「目的なき合目的性」について
第7章 テクストとしてのコギト
第8章 フロイトのためらいについて

著者│author

長田陽一(ながた・よういち)
1971年、長崎に生まれる。
京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(教育学)。
専攻は臨床心理学および精神分析。
現在、京都光華女子大学人文学部心理学科准教授。
主要研究業績
「テクストと未知なるもの」『心理臨床学研究』第22巻-第6号、2005
「テクストと臨床経験」(共著)『新・臨床心理学入門』(『こころの科学』増刊)日本評論社2006
「(脱)遠隔化する身体―心理療法の応答可能性について」(共著)『身体の病と心理臨床―遺伝子の次元から考える』創元社2009
犠牲と身代わり―記憶できないものをめぐって』春風社2011

 

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