新版 文学にひそむ十字架

  • 小出龍太郎/2013年3月
  • 2800円(本体)/四六判・並製・550頁
  • 装丁:矢萩多聞

アベ・プレヴォー、ユゴー、モーパッサン、カザンザキスなど、古今の名作を味読。ユングとキリスト教グノーシス主義を援用しつつ作品の深層構造に迫る。2000年刊の改訂新版。
(ISBN 9784861103544)

目次|indexs

第Ⅰ部 理論
1 人間と文学―二元論的文学論
2 人間とは何か―深層心理学を通して
3 数のもつ象徴性の古典的解釈
第Ⅱ部 フランス文学史
1 フランス古典主義文学の時代まで
2 フランス・ロマン主義文学から写実・自然主義文学へ
第Ⅲ部 作品研究
1 『マノン・レスコー』の深層構造
2 『椿姫』の深層構造 ―『マノン・レスコー』と比較して
3 ユゴー『ノートルダム・ド・パリ』の深層構造
4 モーパッサン『女の一生』と『ベラミ』の比較考察
5 モーパッサン『オリーブ畑』の深層構造
6 『モワロン』―モーパッサンによるもうひとつのヨブ記
7 カザンザキス『キリスト最後のこころみ』におけるマグダラのマリヤ
8 『キリスト最後のこころみ』におけるイスカリオテのユダ
9 ルー・ウォーレス『ベン・ハー』を考察する
10 おわりに

著者|author

小出龍太郎(こいで・りゅうたろう)
1952年生まれ。大阪芸術大学短期大学部教養課程教授。主な著書に『聞書き小出楢重』(中央公論美術出版)、『小出楢重と谷崎潤一郎』『ちょっと、教養』『小出楢重 光の憂鬱』(春風社)、『小出龍太郎 評論選集』(花美術館)など多数。

 

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