アントニオ・タブッキ 反復の詩学

  • 花本知子(著)/2013年3月
  • 3000円(本体)/四六判上製352頁
  • 装丁:矢萩多聞

物語の萌芽が表現されることをおのずから要求し、作家はそれをじっと待つ。書くことは生に参加する要素、生は書くことに参加する要素。いま〈生きることの混乱〉の物語が紡がれる。――タブッキの作品を読み解くための清新な文学評論集!
(ISBN 9784861103582)

目次│indice

はじめに
一 自伝的なもの
「逆さまゲーム」以後
アントニオとアントニオ―タブッキと父
秋分
二 虐殺の経験
『トリスターノは死ぬ』の混乱
原子爆弾とアウシュヴィッツ
鉛の時代
三 変奏
ひきだしから出てくる物語
宇宙の無限
書き直し
おわりに
付録
アントニオ・タブッキ全著作解題
タブッキ研究のための文献リスト
参考文献

著者│autore

花本知子(はなもと・ともこ)
1978年、広島県生まれ。2006年、東京外国語大学大学院博士後期課程修了。2009年より、京都外国語大学イタリア語学科・京都外国語短期大学講師。『和伊中辞典〈第二版〉』(小学館、2008年)の改訂作業に参加。共訳書に、ジャンルイージ・ヌッツィ『バチカン株式会社』(柏書房、2010年)、アントニオ・タブッキ『他人まかせの自伝』(岩波書店、2011年)がある。専攻は、イタリア現代文学・文化。

 

この本を注文する

Amazonで注文する Hontoで注文する 楽天ブックスで注文する